堺市・飲酒ひき逃げ4人死傷事件 二審も懲役10年の判決を支持 「罪と向き合って欲しい」

大阪府堺市で、飲酒運転でひき逃げされ、4人が死傷した事件で、二審も懲役10年の判決を支持しました。

猪木康之被告(50)は、堺市中区でおととし12月、酒を飲んで車を運転し、夜間パトロール中だった男性4人をひき逃げして、2人を死亡させ、2人にけがをさせた、危険運転致死傷の罪に問われています。

一審の大阪地方裁判所堺支部は「飲酒の影響は定かではなく、危険運転にあたらない」という被告側の主張を否定して懲役10年の判決を言い渡し、被告側が判決を不服として控訴していました。

大阪高等裁判所は、判決で、「当時の被告の体内のアルコール量は相当高く、正常な運転ができない恐れを認識していた」などとして、改めて「危険運転」にあたると認定。控訴を退け、懲役10年の判決が維持されました。

【事故で夫を亡くした遺族】「飲酒してひき逃げしたのが明らかなのに、なぜそこを争うのかわからなかったので、その葛藤とか悔しさがあった。10年、罪と向き合ってほしいとは思います」

また、遺族は「上告しないでほしい」と話しています。

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