二宮和也主演「ブラックペアン シーズン2」制作発表にチェ・ジウがサプライズ登場! 「『日曜劇場』の歴史史上、一番面白いドラマを作ります!」

TBS系で7月7日スタートの連続ドラマ「ブラックペアン シーズン2」(日曜午後9:00)の第1話試写会&制作発表が行われ、主演の二宮和也をはじめ、共演の竹内涼真葵わかな、キム・ムジュン、小泉孝太郎内野聖陽が登壇。さらに、第1話にゲスト出演するチェ・ジウがサプライズで登場し、会場を沸かせた。

本作は、2018年4月期に二宮主演で放送された「ブラックペアン」の待望の続編。原作は、海堂尊氏の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)。海堂氏は、日本の医療問題をエンターテインメントを通して提起し続けてきた。“バブル3部作”と呼ばれる「ブラックペアン」シリーズ「ブラックペアン1988」「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」は累計発行部数160万部を突破しており、ファンから熱烈な支持を受けている。

シーズン1から6年後の物語となる今作で二宮が演じるのは、シーズン1で演じた渡海征司郎ではなく、人も金をももてあそぶ悪魔な世界的天才外科医・天城雪彦。オーストラリア・ゴールドコーストのハートセンターに長年勤めており、手術の技術は天才的で、心臓冠動脈バイパス術の世界的大家というキャラクター。6年前に東城大学医学部付属病院にいた渡海とうり二つの出で立ちだが、果たしてその関係は? 二宮が、続編でありながら渡海よりも金の亡者な新たな役・天城をどう表現するのかにも、期待が高まっている。

二宮は「われわれも楽しんでいただけるよう、1話、2話、3話と、どんどん右肩上がりに面白くなっていくようにみんな現場で努力していますので、ぜひ期待していただきたいなと思います」とまずはあいさつ。本作では、新たな主人公・天城幸彦として登場するが、「僕だけが変わっているということが、シーズン2の一つの要となっているんです。逆に言うと、シーズン1から出てる人たちが多い中で、僕以外は変わっておらず、異物感として扱っていただいているので、比較的素直に表現することができました。演じる上で前作の役柄の残像が残っているということはなく、どちらかというと、天城という先生が自由奔放にというか、天真らんまんというか、割と自分の思った通りに動くことが今回大事だなと思っていたので、そこを監督と話しをしながらやらせていただいています」と新キャラクターを演じるスタンスについて語った。

そして、シーズン1からの続投となるのが、世良雅志役の竹内、花房美和役の葵、高階権太役の小泉、佐伯清剛役の内野の4人だ。

「第1話は嵐のような撮影だったので、あまり記憶がないんです…。どうつながっているのかすごくドキドキしていますし、ここで見てもらってどういう感想を持ってもらったのかすごく気になっています。最後まで撮影頑張っていきたいと思います」と言う竹内は、「演じる世良は、研修医を卒業して医師としての階段を駆け上がっている途中。僕のテーマとして、1人の医者としてどうありたいのか、どうあるべきなのか、自分の中からふつふつと湧き上がっているものを先輩方の先生にぶつけて、自分の中で最終話までに答えを見つけていきたいなと思っています」と抱負を述べる。

さらに、シーズン2からの出演となる研修医パク・ミンジェ役のキム・ムジュンに触れ、「僕はムジュンを褒めたいです。これだけの日本語をあれだけ聞きやすく、時間もない中、やり遂げたことはすごいことだと思います。感動しました」とムジュンを絶賛。これに対し、ムジュンは「(竹内とは)台本読みが初対面だったんですが、その後の撮影から今日に至るまで、本当にいつも応援をしてくれて僕のことを褒めてくれて、大丈夫、頑張れと声援を送ってくれました。おかげで少し気持ちに余裕ができて、楽しい気持ちで撮影に臨むことができました。本当に感謝しています」と感謝を示した。

続く葵は、「6年ぶりにブラックペアンが返ってきたなと一緒に見ていて思いました。新しい天城先生がいらっしゃって、ゲスト方やムジュンさんがいらっしゃったり、どんどん広がっていく物語が演じていても本当に楽しみですし、これから皆さまにも新しいものを受け取っていただける作品になるのではないかなと思います」と期待を寄せる。

演じる美和に関しては、「シーズン1では周りに振り回されている印象でしたが、今作で6年経って、誰かに指示を出すような出世を遂げているのではないかと思います。お医者さんたちのお話なので、看護師がどういう仕事をしてるか表現できる場面は少ないかもしれませんが、要所要所でそういう時の流れや病院の雰囲気を出せるように頑張りたいです。おのおのの正義があるお医者さんたちなので、その正義がどうぶつかっていくのか、そして美和なりの正義はどこにあるのか探しながら演じられたらいいなと思います」とコメント。すると竹内が、「ここ(世良と美和)の恋模様もね(笑)。僕は台本に書かれることを期待します」と2人の恋の展開について付け加えると、二宮は、「この人(竹内)だけが言ってるんですよ!」とツッコんだ。

小泉は、「1話を拝見して泣きました。ムジュンくんの最後のシーンで涙がこぼれてきましたし、今回はシーズン2ですけど、オーストラリアのゴールドコーストや韓国を感じることができ、とてもスケール感が大きいなと。そこはものすごくパワーアップして感じましたし、美しかったです。皆さんを見てて。二宮くんのセリフで、『心臓は美しい』というセリフがありましたけど、作品自体、美しいなと思いました」とその仕上がりを絶賛。

演じるは高階は、最先端医療を用いながら独自のやり方で上を目指していく人物だが、「大変なオペのシーンをスーパードクターの天城先生が助けてくれる。そのときにまったくの別人なんですが、天城先生を眺めていると渡海と重なる。これにはゾクゾクとするところもあって。どこか冷たい感じがあった渡海と、チャーミングで、南国の温かさ、風を感じる天城でキャラクターは違いますが、それを感じられるシーンは快感なんです。“スナイプ”なる最先端の医療機器が出てきますが、天城先生にことごとく打ちのめされるのも快感です。期待していてください」とシーズン2での高階と天城の関係をアピールした。

そして、「シーズン1から久しぶりに2の1話を見せてもらったんですけど、やっぱり心臓外科医ってかっこいいなってすごく思っちゃいましたね」と第1話の感想を口にする内野は、「今回は病院長という役割で、相変わらず東条大を牛耳る状態。パワハラ先生でみんないたぶりながら盛り上げていく役割なので、楽しんで最後までやっていこうという気持ちが、第1話を見てより強くなりました。皆さんも最後まで、たくさんの謎が秘められている物語を楽しんで見ていただきたいと思ってます」とシーズン2への思いに触れる。

さらに、「シーズン1でそれぞれのキャラクターの立ち位置を皆さん対等にしている中、二宮君だけが手探り状態(笑)」と現場の様子を明かすと、二宮も「確かに、僕だけ6年たってない(笑)」と納得。内野は「前の立ち位置を利用できないのは彼だけ。あとはみんなが本当に自然体でできるような現場なので、いい現場だと思います。天城が非常識だとすると僕は常識の世界で、彼が革新だとするとこちらは保守の世界。地に足のついた、変な病院長ですが、スーパーキャラクターを支えていくそんな部分をナチュラルに演じていきたい」と役作りについて語った。

本作から新たに加わったキム・ムジュンは「今日このようにお会いできて本当にうれしいです」と日本語であいさつした後、「オファーをもらったときに、シーズン2だとは知りませんでした。準備をしなくてはいけないなと思って、調べた結果シーズン1があったことを知ったのですが、皆さんの演技を見てあまりにお上手だったので、本当に大丈夫かなという気持ちにもなりました」と不安もあったことを吐露しつつ、「でもそこから少しずつ考えが変わってきて、ありがたいことだと思いました。日本のドラマに出演をして、こうした大先輩方と一緒に演技をできるということは、僕にとって学べることが本当にたくさんあるということにもなりますし、本当に夢のようなことが実現して、本当にうれしく思っています」と喜びを伝えた。

ここで、オーストラリアロケが行われた第1話にゲスト出演するチェ・ジウがサプライズで登場。チェ・ジウは「お久しぶりです。劇中では韓国の医師パク・ソヒョンを演じます。久しぶりに皆さんにお会いできてうれしいです。最初はすごく緊張していましたが、共演者の皆さんがすごく楽しくしてくださって、緊張もほぐれました。シーズン1から愛されている作品なので、個性豊かな俳優の皆さんとご一緒できて光栄です」と柔らかな笑顔でコメント。

そんなチェ・ジウと共演した感想を問われた二宮は「ありがたいですね。もう1回シーンを作りたいですね。そして単純にかわいい!」と絶賛。「韓国語の耳触りもそうなんですけど、柔和なオフの時と、お芝居に入った時の強く芯(しん)が生まれる瞬間を感じられて、今恵まれた現場にいるんだなっていう思いをずっとしていました」と共演を喜ぶ。二宮と同じく共演の感想を「かわいい!」から始めた竹内も「現場に入れられると現場のカラーが変わるというか、チェ・ジウさんが持ってらっしゃる雰囲気や色で華やかになるというか。シーズン1にはなかった雰囲気を現場に持ってきてくれたと思います」と語った。

チェ・ジウと初共演だというムジュンは「僕にとって大先輩。初めてお目にかかってすごく緊張しましたし、大先輩なので怖いのではないかと心配もありましたが、初対面から今日この瞬間まで、いつもあいさつしてくださるとき、笑顔で明るくて、ジウさんから近づいてくださって、そのおかげで僕も気楽にお話ができるようになりました」とチェ・ジウの気遣いに感謝した。

続いて、番組公式Instagramで募集された質問に答えるコーナーでは、「二者択一の運試しのシーンが出てくるそうですが、皆さん運試しは強いですか?」という質問に、手を挙げたのが二宮、ムジュン、チェ・ジウの3人。

ムジュンは「『ブラックペアン シーズン2』に私が出ているからです。出ることになったから、やっぱり運が強いんだなと思いました」と述べ、チェ・ジウも「私も」と共感。二宮は「6年たってまたみんなで集まれるというのは、下手したら辞めている人、引退している人だっていてもおかしくない時間じゃないですか。それなのにみんながいるっていうのは、やっぱり運がないと集まらないだろうなと思います」と再結集したキャストへの思いを語った。

また、「もし自分が手術を受けるのであれば誰に執刀をお願いしたいですか?」という質問には、指名された葵が「物語と関係があって、個人的には高階先生がいいかな…」と答えると、小泉が「ありがとう!でも世良先生じゃなくていいの?」と笑い、竹内が「ものすごくしっかり縫合するよ。任せてください」とかぶせる中、葵は「高階先生を選んだ理由は、最新医療に期待したいからです」と。葵から指名を受けた小泉が選んだのは「天城」。小泉は、「本当に生きるか死ぬかの時には、自分が持っているものすべてをなげうってでも、土下座してでもお願いすると思います。天城先生しかできないものにすがると思います」とコメント。内野は「僕なら手術を臨まず、受け入れていくと思う」、チェ・ジウは「最先端の手術も受けてみたい気持ちもありますが、天城先生に頼ると思います」と答えた。

そして、「たくさん医療用語の中で、言いにくかった単語を教えて」という質問には、小泉、内野、二宮がそろって、今作の主題となっている天城が行う術式名「ダイレクトアナストモーシス」が言いにくいと明かし、「読めるけど言えない」と口をそろえた。ムジュンは「僕にとっては日本語そのものが難しい。せりふの99%が日本語で、覚えて発音の練習をするという難しさもありました。そこに医療用語もさらに入ってきて、皆さんおっしゃった“ダイレクトアナストモーシス”も難しかったですが、“虚血性心筋症”もこれもすごく言いにくかったです」と振り返る。竹内は「手術という言葉が一番難しい。全部オペに変えませんか? って思います」と笑った。

最後に二宮は、「ほかの作品もすべてそうだと思いますが、僕らも『日曜劇場』の歴史史上、一番面白いドラマを作るつもりでいます。というか、作ります。作っています。なので、その気概をぜひ感じていただきたいですし、日本のテレビドラマというものがいかに面白く、楽しく、ワクワクハラハラできるものなのかというのを、今みんなで鋭意探って作っている最中です。それを毎週お届けできるのも楽しみですし、いろんなところで話題になってくれたらいいなとも思ってます。本当にずっと面白いものをひたすら求め続けて、1分1秒を削って撮影しておりますので、皆さんも最後までお付き合いしていただければうれしいです」と作品に懸ける熱い思いを訴えた。

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