【黒羽麻璃央さん&松村沙友理さんインタビュー】苦手なことに挑戦していくと、新たな楽しさを知ることができる

Mario Kuroba & Sayuri Matsumura

黒羽麻璃央&松村沙友理

講談社「モーニング」で連載中のマンガ「焼いてるふたり」(原作・ハナツカシオリさん)が、2024年7月4日(木)から読売テレビ・ドラマDiVE枠、中京テレビで放送。主人公・健太を黒羽麻璃央さん、千尋役を松村沙友理さんが演じています。毎回「焼く! 食べる! 妬ける~!」の展開に空腹感と幸福感が刺激されるドラマです。

――健太・千尋を演じて感じたことは?

黒羽麻璃央(以下黒) 正直料理はほとんどしないので、健太役が決まったとき挑戦する気持ちで挑みました。原作は、とにかく愛しい2人で、幸せがあふれている作品なので、その雰囲気はちゃんと出そうと。おかげで愛情表現が「やりすぎなのでは?」と言われることもありました。

松村沙友理(以下松) えー? そうだったんですか? その愛情表現、ちゃんと伝わっていましたよ(笑)。千尋は、クールビューティーといわれていたので、感情があまりない役なのかなと思っていたんです。でもマンガや台本を読むと、食べるのが好きで思った以上に感情が豊かな人なんだなと。2人の出会いはイマドキでしたが、2人のペースで進んでいく感じがとっても幸せで、演じていて楽しかったです。

――交際0日で結婚というスタイルをどう思いますか?

黒 この2人にとっては“アリ”だったと思いますが。現実にはなかなか難しいような気がします。ただ、“付き合おう”ってなる、そこに至るまでの時間があれば“アリ”かな。

松 私は、ずっと前から“アリ”です! 「この人」って思ったらすぐに結婚もありかなって。でも、それを周りの友人などに言うと、「いやいや、せめて1年は付き合った方がいいよ」って言われちゃいますが。

――ドラマの中では毎回、さまざまなBBQ料理が出てきますが、実際に作ってみた料理などはありますか?

黒 作ってはいないですが、岩塩プレートでミスジ肉を焼くのが印象に残っていて。これ、本当においしいんですよ! あと実際に作ってみたのは、肉巻きです。たまに料理するレパートリーの中に肉巻きがあるんですが、今まではしょうゆやみりん、砂糖、料理酒など味付けしていました。でも、このドラマを通して、塩と胡椒だけでOKなんだって実感して。

松 私も肉巻き作りました! ドラマではアスパラやミョウガ、ズッキーニを巻いたのですが、家にある残り物の野菜を“巻き巻き”するのが楽しくなって。ニンジンでもジャガイモでも、エノキでもなんでも巻き巻き(笑)。巻くのが楽しくなってしまいました。

黒 こんがりするまでちゃんと焼くと野菜もやわらかくなって、肉と野菜のうまみが染み出て、本当に塩と胡椒だけでイケるんですよね! ドラマを通して知った料理方法が、今まで作っていた料理に加わって新たな味わいが生まれて。料理することが楽しくなりました。

――同僚や友人など、2人を見守ってくれる人たちも登場しますが、今まで大きな決断をするようなときに、背中を押してくれた人は?

黒 この仕事をこのまま続けていていいのか、このまま東京にいていいのかなと悩んだ時期がありまして。その思いを母に打ち明けたら、ただ「早く帰っておいで」って。がんばれとか励ましの言葉が出てくると思っていたので、意外な言葉でした。いつでも帰るところがある、やめたって別の道もあるんだって思ったら、気持ちが楽になって、今、ここにいます。

松 私は、なんでも「やらなくちゃいけない!」と思うタイプ。目の前にあること、やらねばならないことをとにかくやらなくちゃって。やっていたら気持ちがいっぱいいっぱいになってしまって。そんな顔になっていたんでしょうね。マネージャーさんから「やめてもいいんだよ」って、ひと言。そのとき素直に「そうなんだ、やめたっていいんだ」と感じて。そういう選択があることを知っているだけで、いろいろなことを楽しくできるようになりました。

【Check】

「焼いてるふたり ~交際0日 結婚から恋をはじめよう~」

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