「ラーメンの値上げもしづらい状況で…困っている」20年ぶり新紙幣発行に 対応を見送っている店も

偽造防止機能などが施された20年ぶりの新紙幣ですが、高知県内ではお札を使う私たちの慣れや事業者の対応はこれから段々と進んでいくことになりそうです。

約20年ぶりとなる新紙幣の発行。県民はどのように感じているのでしょうか。

(県民)
「“変わる”ってちょっと違和感があるがうれしいという気持ちもある」

(県民)
「古いのがだんだん変わるきね。昔の1円で50銭のときも知っちゅうきね。あのときのことを思ったら(さみしい)」

(県民)
「存じてはいるが、特に今から新しい紙幣がいることはないので、そのうち手に入って慣れていけたらいいかな」

慣れ親しんだ紙幣を惜しむ声や期待の声など思いはさまざまなようです。

県内各地の施設や店舗などで新紙幣への対応が求められる中、JR高知駅では、新紙幣に対応した券売機がすでに設置されています。

一方で新紙幣への対応を見送っている店も。こちらは高知市愛宕町に店を構える「ラーメンシロイワ」です。

こちらの券売機、新紙幣を読み取るユニットの交換にはおよそ30万円ほどかかということで、まだ更新作業ができていません。

(ラーメン シロイワ 釣井志保店長)
「物価高で物が高騰している中で、ラーメンの値上げもしづらい状況で新紙幣への対応に正直困っている」

こちらの店では店長一人で営業する時もあり、効率化のためにも券売機が欠かせません。しばらくの間は新紙幣を旧紙幣に交換して対応していくということです。

(ラーメン シロイワ 釣井志保店長)
「ご迷惑をおかけするけど、費用の面でまだなかなか厳しいので、新紙幣が普及してから考えたいなと思っている」

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