夏は紙(神)頼み! 超軽くて汗や水に強い、ノンアレルギーのペーパージュエリー

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猛暑に負けて、おしゃれをあきらめていませんか? あまりに暑いと、おしゃれどころではなくなる気持ちもよーくわかります。が、羽のように軽くて、汗に強く、金属アレルギーが起きないアクセサリーを見つけました。これなら涼しい顔でおしゃれを楽しめそうです!

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夏にアクセサリーを「つける派?」「つけない派?」

「夏は極力、アクセサリーをつけたくない」という人は多いのではないでしょうか?
「暑苦しいので、身に着けるものはできるだけ少なくしたい」、「首周りの汗が気になるので、特にネックレスはつけたくない」という声をよく聞きます。
肌が敏感で、金属と接触している部分がかゆくなる人や、金属アレルギーでアクセサリーをつけられないという方は、汗で余計にその症状が強く出ることがあります。

ここでご紹介するネックレスは一枚の紙でできていて、留め具部分も紙なので、かぶれてかゆくなる心配がありません。
イヤリングやピアスの留め具もアレルギーが起きない樹脂を使用。
金属アレルギーの人も安心して使える、ノンアレルギーアクセサリーなのです。
また、汗をかいても雨にぬれてもシミにならず、よごれたら水拭きできる、夏にぴったりの優れもの。

デザイナーは金属アレルギーに悩む女性

このペーパージュエリーのデザイナー古堅(ふるげん)ちひろさんは、自身も金属アレルギーであることから「同じ悩みを抱える人が安心してつけられるノンアレルギーのアクセサリーを作りたい」と、このブランドを立ち上げました。

プラスチックやゴム、木など、さまざまな素材を試しましたが、どれもアレルギーの原因になることがわかり……。
「でも、紙アレルギーというのは聞いたことがないし、永遠の象徴でもある『ジュエリー』を繊細ではかない『紙』で作るというコンセプトにも魅力を感じました」。

商品化に必要な耐水性や耐久性を調べるため、古堅さんは5000種類以上の紙を取り寄せ、試作を繰り返しました。
「そして出会えたのが洋紙にレザーを練り込んだ合成皮革紙。レストランのメニューブックにも使われる紙です」。

水をはじく耐水性に加え、意図的に力を加えない限りは破れない耐久性もあり、半永久的に使える紙です。
ノンアレルギーで水に強く、丈夫な特殊紙との出会いがあって、ペーパージュエリーはついに完成したのです。

アクセサリーの概念が変わる、紙パワー

レーザーカットだからこそ可能な繊細でダイナミックなデザインは、装いの素敵なアクセントに。日常のカジュアルファッションにも、フォーマルなパーティーシーンにもマッチする洗練されたデザインにセンスが光ります。

そして、その軽さは驚異的。外し忘れて、そのまま寝てしまった人もいるとか。肩もこりません。
さらに特筆すべきは「平面」であること。クリアファイルに挟んで収納でき、郵便で送ることもできます。旅行などにも便利です。

「コミュニケーションツールとしても役立ちます」と古堅さん。
「『これ紙なんだよ』と言うと、まわりの人は必ず驚きます(笑)。アレルギーでアクセサリーをあきらめていた人や、長年つけていなかったという年配の方から感動の電話やお手紙をいただくこともあります」。
宝石や貴金属とは違う新たなジャンルとして、注目のペーパージュエリー。この快適さを知ってしまったら、他のアクセサリーがつけられなくなるかも。

撮影/鈴木正美 モデル/細川尚恵(ゆうゆうモデル) 取材・文/依田邦代


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