新紙幣発行 幻の「渋沢栄一1000円札」のデザインとは?七十七銀行と渋沢栄一に深いつながり

仙台市内の金融機関でも新紙幣の取り扱いが始まり、このうち七十七銀行本店では午前9時半からの取り扱い開始とともに多くの人が両替に訪れました。

両替した人「孫の誕生日が近いので、新券の方が喜んでもらえるのではないかと思い、プレゼントにしようと思って来た」「9時10分くらいにはここに着いた。長生きしてよかったかなと思う」「渋沢栄一が大好きだから、歴史で知っているから。あとでゆっくり拝んで見ます」

七十七銀行の金融史料館。

実は、七十七銀行は新1万円札の肖像になっている渋沢栄一と深い関わりがあるのです。

1878年の銀行設立にあたって支援をしたのが、当時の第一国立銀行の頭取だった渋沢でした。
また、1894年に七十七銀行は株式売買で精算に関わる出納業務=「場勘(ばかん)業務」を担う唯一の銀行に選ばれていてその推薦をしたのも渋沢でした。

七十七銀行総合企画部企画課 貝尾夏芽さん 「渋沢栄一さんが新紙幣の肖像画に選ばれたということで、渋沢栄一さんのDNAを受け継ぐ企業として大変うれしく思う」

七十七銀行によりますと4日午後からは県内の全店舗で新紙幣の取り扱いが始まり。ATMについては、4日以降、順次新紙幣の補充が行われるということです。

新1万円札に渋沢栄一の肖像が使われていますが、実は、幻の「渋沢1000円札」というものがあったんです。
1963年に発行された千円のデザイン案です。

当時、渋沢栄一が有力候補として検討されたものの、結局、伊藤博文に決まり幻の1000円札となりました。
それからおよそ60年が経ち今回1万円札として陽の目を見ることになったんですね。

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