救急隊 急患の男児を連絡した病院とは別の病院に運ぶミス 到着が17分遅れ=静岡・富士山南東消防本部

静岡県三島市など2市1町を管轄する富士山南東消防本部で、急患の男児を受け入れ連絡をした医療機関とは別の病院に運んだことがわかりました。同消防本部が7月3日に発表しました。到着時間は17分遅れたということです。

富士山南東消防本部によりますと、6月30日午後6時半頃、「子どもが発熱し、けいれんがある」と家族から消防に連絡がありました。

男児は静岡県長泉町に住む未就学児で、長泉消防署の救急隊が出動し、約20分後の午後6時49分、男児を救急車に乗せて出発しました。救急隊員は家族からの希望で、医療機関Aに連絡するところ、隊員が誤って別の病院Bに連絡、そのミスに気づかぬまま、救急車は医療機関Aに到着、その際に誤りに気付いたということです。

その後、誤って連絡した病院Bにあらためて運び、結果として、到着が17分遅れましたが、受け入れた病院は「到着の遅延が傷病者に与えた影響はない」との見解を示しているということです。男児は診察後、その日のうちに帰宅していて、同消防本部は家族に謝罪しました。

富士山南東消防本部の鈴木清明消防長は「迅速な救命処置を行わなければならない消防機関において、あってはならない事態であり、傷病者、傷病者のご家族、また関係の皆様に深くお詫び申し上げます。今後、このようなことが発生しないよう、今回の事案を検証し再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

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