さっそく銀行で新紙幣に交換する人も 関連グッズも登場で長崎県内でも「新紙幣フィーバー」

20年ぶりとなる新しい紙幣の発行が3日、始まりました。県内の銀行にはいち早く新紙幣を手に取ろうと多くの人が訪れていました。

長崎市の十八親和銀行 本店です。午前11時から、専用の窓口で新紙幣への両替や出金を始め、午後3時の営業終了までに130組ほどが訪れました。

訪れた人は「(会社の)給料日が5日で新券が出るからあわせて。皆さん(の給料)に少しずつでも入れてあげようかなと」とか「新しいお札、ピン札で気持ちがいいですね。ホログラムがあるのでキラキラした印象」と話していました。

十八親和銀行の伊藤 亜友莉さんは「少しでも多くの客に早く渡したい気持ちがあってこのように対応した。うれしそうに(新紙幣を)持っているのを見てうれしく思う」と話しています。

20年ぶりに発行された新紙幣は3Dホログラムなど世界最先端の技術で偽造防止を強化したほか、凹凸で種類を識別できるようにするなど、誰もが使いやすいデザインになっています。

十八親和銀行では4日から離島を除く店舗の窓口で新紙幣の取り扱いを始めます。 ATMでの取り扱いは今のところ未定だということです。

新紙幣の登場にあわせ、官報などを扱うこちらの店では、6月から新紙幣をモチーフにしたタオルを販売しています。

長崎県官報販売所の片山健太さんは「お札が切り替わる時に色々と暗い話題が多いので、明るい話題を少しでも増やせたらと思い取り扱いを始めた」と話しています。

一番人気は1万円のデザインで、大小あわせて3種類あります。売り切れが続いていましたが、3日に販売を再開しました。

タオルを3枚購入した人は「妻に渡せば喜ぶかなと。(奥様のリアクションは)ただ笑うだけじゃないですか?」と話しています。

長崎駅近くのラーメン店です。店は券売機を入れ替えて新紙幣への対応を済ませました。購入には200万円ほどかかりました。

ラーメン家 政 平野 悟代表は「元々券売機があるところは一部分を替えればいいけど、券売機ごと買うとなったら費用は何百万とかかるので大変」と話しています。

他の店舗の券売機は早めに注文していたものの間に合わず、新紙幣への対応は来週になる予定です。それまでは新紙幣を旧紙幣と交換して対応します。

平野 悟代表は「券売機メーカーに聞いたらどこに聞いても(入荷までに)半年とか、早くても3カ月とかかかるそう。(買い替えの)補助金もあったほうがいいが
部品自体、券売機メーカーに補助をする。そこもやればこうなっていなかったのでは」と語っています。

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