20ぶりに発行された新紙幣1万円の新たな肖像・渋沢栄一と静岡市との関係は

3日発行された20年ぶりの新紙幣。新たな肖像は静岡ともゆかりがありました。

嶋田光希アナウンサー
「静岡市内の金融機関に来ている。きょうから新紙幣が発行されるということで、こちらでも朝から窓口での両替を行っているということです」

3日20年ぶりに発行された新紙幣。

1万円札には渋沢栄一、5000円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎が新しい顔に。

ホログラムを活用した最新の偽造防止技術も採用されています。

そんな新紙幣をいち早く手に入れようと、静岡市内の金融機関には─

「新しいお札で大丈夫ですか?」

「ありがとうございました。こちら1万円札、新紙幣ですね。」

両替対応を始める午前10時ちょうどに窓口を訪れた人の姿が―

静岡市民 60代
「やっぱり新しいお札をちょっとでも早く手に入れたいということで。もっと人がいるかなと思ったが、いなかった新しい時代になったのかなという気持ちになった」

販売業・静岡市民 40代
「お客さんとの話題作りにちょっと持っていこうかなと。一応これ使えるか分からないですけどって言って、やり取りする時に言ってみようかなと」

早速、両替してみると…。

嶋田光希アなウンサー
「これから新紙幣に両替してもらいます。受付番号は28番、ドキドキします。(呼ばれて)わー初めて触ります。これが新紙幣ですね。肖像もかわって新鮮な感じがします。キラキラしているのはホログラムでしょうか。これが出回っていくんですね」

20年ぶりとなる新紙幣の発行。

デザインも一新され、数字を大きくしたことで海外の人でもわかりやすくなりました。

Q.発行初日に取り扱っていないところもあると思うが?

静清信用金庫 本店営業部 花村優一 次長
「話題性があることだと思うので、他の金融機関に先駆けてできるというところは、いろんな意味で私どもの取り組みなどをアピールするいい機会になるかなと感じている」

一方で、注意を促したいこともあるといいます。

静清信用金庫 本店営業部 花村優一 次長
「これから旧紙幣は使えませんとか、そういった詐欺なんかも出てくる可能性があるので、その辺はしっかりと注意喚起をして対応をしていきたい。」

嶋田光希アナウンサー
「新1万円札の顔、渋沢栄一。実はここ静岡とも深いかかわりがあったんです」

日本の資本主義の父とも呼ばれる、渋沢栄一。

91年の生涯で500もの会社の設立や経営を手掛けましたが、初めて会社を起こしたのは静岡にいたときでした。

現在、静岡市の浮月楼のある地につくったのは、銀行と商社を兼ね合わせた業務を行っていたとされる「商法会所」。

日本初の株式会社と言われています。

店内には、渋沢栄一と現在の浮月楼の庭を作った、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜との関係性を表すパネルなども展示され、県内との結びつきについて学ぶことができます。

浮月楼 久保田暁子 若女将
「渋沢さんは10カ月ほど静岡にいたが、毎日商法会所で仕事を伝えていたというのが残っているので、おそらくいつも仕事ばかりされていたのでは。静岡にゆかりがあってさらに慶喜公とも大変ゆかりがある方が1万円札になるというのは本当に誇らしく喜ばしい」

静岡県内の金融機関では4日から本格的に新紙幣への両替が始まる予定です。

© 静岡朝日テレビ