英野党・労働党、近代史上最大過半数確保の勢い 4日総選挙=調査

[ロンドン 3日 ロイター] - 英国で4日実施される総選挙で、野党労働党が近代史上最大過半数を確保し圧勝することが引き続き見込まれている。ユーガブが3日発表した調査から分かった。

調査によると、労働党は議会650議席中431議席を獲得し、過半数の212議席を大きく上回ることが予想される。

スナク首相率いる保守党は102議席を獲得する見通しで、同党として過去最悪の結果となった1906年の選挙で獲得した156議席を下回る可能性がある。

そのほか、自由民主党は72議席、ナイジェル・ファラージ氏率いる右派「リフォームUK」は3議席をそれぞれ獲得する見通し。

保守党のストライド労働・年金相はBBCの取材に対して「直近の世論調査に基づくと、あす労働党が過去最大の圧勝、この国で史上最大の多数派を獲得する可能性が高いことを十分認識している」と述べた上で、「今重要なのはどのような野党があるのか、議会内に政府を精査する能力があるのかということだ」と指摘した。

ストライド氏の発言についてスナク首相は「全ての票のために懸命に戦っている」と語った。

一方、労働党のスターマー党首はストライド氏の発言について、迷っている有権者を投票させないようにする試みだと指摘。「変化を望むなら投票しなければならない。人々に変化の一翼を担ってほしい。非常に拮抗した選挙区が全国各地にあることを認識している」とBBCに語った。

英大衆紙最大手サンは3日、労働党を支持すると表明した。サンはメディア王として知られるルパート・マードック氏が所有している。

サンはネットに掲載した論説で「今こそ変革の時だ」と訴え、「(保守党)が直面している乗り越えられない問題というのは、14年間という混沌とした年月の間に国を運営することより自分たちの戦いに関心を持つ分裂した集団になってしまったということだ」と指摘した。

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