出水期の水難事故に備える 県警の機動隊員ら80人、警察学校のプールで訓練

ボートを使い救助訓練を行う機動隊員ら=3日午後、宇都宮市若草2丁目

 河川が増水しやすい出水期の水難事故に備えようと県警は3日、宇都宮市若草2丁目の県警察学校で、合同救助訓練を行った。

 訓練には県警機動隊員ら約80人が参加した。同校のプールでドライスーツを着用した救助方法や、ボートなど救助資機材の使い方を確認。災害救助時のハイブリッドカーや電気自動車の取り扱い方法も学んだ。

 県警管区機動隊の矢口将大(やぐちまさひろ)小隊長(37)は「救助に求められる知識は広がっている。迅速かつ安全に救助できるようにしたい」と話した。

 県警によると、2023年に県内で発生した水難事故は前年比1件減の10件で、水難者数は前年比3人減の10人(死者6人)だった。19~23年の5年間の水難者数53人のうち、約7割(38人)が7~9月に集中している。

 今年は2日現在で3件(死者3人)発生。6月には宇都宮市針ケ谷町の西川田川で、魚取りに来ていた小学6年男児=当時(11)=が川に落ちて死亡した。

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