【大岩ジャパン|パラグアイ戦の推奨スタメン】中盤は藤田、山本、荒木がベース。CB木村のヘディング弾にも期待

パリ五輪に挑むU-23日本代表のメンバー18人がついに決定。ここでは、7月25日に迎えるグループステージ初戦のパラグアイ戦にどんなメンバーで臨むべきか、推奨スタメンを紹介する。

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ブラジルやウルグアイといった強豪を抑え、南米予選1位で五輪出場を決めたパラグアイ。個々の能力も高い難敵を相手に、組織としてどう上回るかが鍵に。初戦に勝利して、いかに勢いに乗れるかも重要なので、現状のベストメンバーで挑みたい。

システムは4-3-3で、GKは小久保玲央ブライアン。4月のU-23アジアカップで正守護神としてチームを支え、抜群のタイミングの飛び出しや空中戦で強さを発揮。今大会では、第1GKとしてゴールマウスを守るか。

CBは192センチのサイズを武器に、競り合いの強い高井幸大が適任か。背後を狙う浮き球のボールの処理が上手く、また優れた状況判断から繰り出される縦パスで攻撃の起点になれる。

相棒には木村誠二をチョイス。U-23アジア杯でコンビを組んだ高井との連係も折り紙付きで、同大会ではヘディングで2ゴール。セットプレーやクロスからの木村の一発に期待だ。

サイドバックは関根大輝と大畑歩夢。相手にボールを持たれる展開となった時のシンプルな攻撃で、前者の精度の高いクロスは有効。後者の運動量と球際の強さも効果的だ。

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アンカーの藤田譲瑠チマは優れたキャプテンシーを持ち、試合中から全力で声を出して周囲の選手を鼓舞。彼が中盤の底にいるだけで、チームにまとまりが出る。

インサイドハーフでは、山本理仁のゲームメイカーとしての働きに期待。荒木遼太郎には、正確なラストパスなどで、得点に絡むプレーを見せてほしい。状況によっては最前線にポジショニングをとりゴールも狙える。

中盤は基本的にこの3人をベースに、選手の疲労も考えながら2試合目以降はローテーションを組みたい。

ウイングは、右に三戸舜介、左に斉藤光毅というスパルタ・ロッテルダムコンビもあり。ただ左は、周囲との連係面の充実度を最優先し、直近でU-23日本代表にコンスタントに招集されてきた平河悠を配置した。

センターフォワードはエースの細谷真大。この絶対的ストライカーが初戦でゴールを奪えば、チームとしても勢いに乗れるはずだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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