イスラエル、ガザ停戦案に対するハマスの回答を検討中=情報機関

Nidal al-Mughrabi

[ガザ/エルサレム/カイロ 3日 ロイター] - イスラエルとイスラム組織ハマスの交渉を仲介するエジプトとカタールは、パレスチナ自治区ガザで拘束されている人質の解放と停戦を含む提案に対するハマスからの回答をイスラエルに伝えた。

イスラエルの情報機関モサドの声明によると、イスラエルはこの回答を検討中で、仲介者に返答する予定という。これ以上の詳細は明らかにされていない。

一方、ハマスは3日、ガザでの戦争終結に向け仲介者と「いくつかの案」を交換したと発表。

声明で、ハマス指導者がカタールやエジプトの仲介者とイスラエルとの合意方法を巡って電話協議し、トルコ当局者とも連絡を取ったと明らかにした。

米紙ニューヨーク・タイムズは当局筋の話として、イスラエル軍幹部はハマスが当面勢力を維持するとしても、ガザの停戦を望んでいると報道。ハマスの存続を容認する停戦に反対してきたネタニヤフ首相と軍部との溝が広がっていると伝えた。

同紙によると、軍幹部は、残りのイスラエル人人質の解放を確保するには停戦が最良の方法だと考えている。また、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘が拡大した場合に備え、弾薬が不足し、過剰に伸張しているイスラエル軍を再編成する必要があると考えているという。

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