豪雨6年 避難や備えの大切さ実感 岡山市役所でパネル展始まる

岡山市内の豪雨被害を振り返るパネル展

 西日本豪雨から間もなく6年を迎えるのを前に、岡山市内の被害状況を振り返るパネル展が3日、市役所1階市民ホールで始まった。5日まで。

 市消防局が被災者の救助活動中に撮影した写真を中心に約30点を展示。旭川水系・砂川の決壊で浸水した東区平島地区は幹線道路が冠水し、膝まで水に漬かりながら歩く住民の姿を伝えている。北区津島福居では土砂崩れで民家に人が生き埋めになり、懸命の救助活動が行われるなど切迫した様子が分かる。

 市内のハザードマップや自宅で備える防災グッズのチェックリストも並べられ、展示を一通り見た来庁者が持ち帰っていた。

 市内の親類が被災したという女性(28)=同市北区=は「当時の状況は聞いていたが、写真で見ると浸水規模に改めて驚かされる。早く避難するための備えの大切さも実感した」と話した。

 豪雨を教訓に防災意識を高めてもらおうと、2019年から毎年開かれている。

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