バイデン氏に撤退要請、民主党議員2人目 討論会不振の余波続く

[ワシントン 3日 ロイター] - 米民主党のグリハルバ下院議員(アリゾナ州選出)は3日、バイデン大統領に対し11月の大統領選から撤退するよう要請した。不振に終わった先週のテレビ討論会の余波が続いており、撤退を求めた民主党議員はこれで2人目となる。

グリハルバ議員は米紙ニューヨーク・タイムズに対し「バイデン氏が候補者となるなら支持するが、これは他の候補を探す機会だと思う」とし、「バイデン氏は大統領の座を維持する責任を負うべきで、選挙からの撤退がその責任の一部だ」と語った。

共和党のトランプ前大統領と対決した6月27日のテレビ討論会では、バイデン大統領は時折声がかすれ、言葉に詰まるなど、精彩を欠いた。

民主党のドゲット下院議員(テキサス州選出)も2日、「トランプ氏と違い、バイデン大統領の第1のコミットメントは常に自分自身ではなく米国だと認識している。そのため、私はバイデン氏が撤退という辛く困難な決断を下すことを願っている。敬意を込めて、それを要請する」と表明した。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は3日、バイデン氏が撤退を検討しているかという記者団からの質問に対し、同報道官は「絶対にない」と応じた。

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