子ども食堂で「職」伝え 3丁目カフェでスタート 横浜市青葉区

第1回目のメニュー「ポークカレー」

NPO法人協同労働協会OICHI(オイチ)(坂佐井雅一理事長)は6月24日、大学生までを無料とする子ども食堂「まちなかbizしょく堂」をたまプラーザの「3丁目カフェ」でスタートした。

6月で創立10周年を迎えた起業支援センター「まちなかbizあおば」を運営している同法人。地域の起業家らで作る会員のネットワークを活用し、これまでも小学校で仕事体験を開催するなど、子どもとビジネスをつなぐ事業を展開してきた。今回子ども食堂を始めるにあたっても、ただ食事の提供をするだけではなく、楽しく働く大人との交流を通して、子どもが将来や「職」に希望を持てる機会を提供することなどが目的だ。

まちbizらしい支援を次回は29日に

第1回「まちなかbizしょく堂」が6月24日に3丁目カフェで行われ、地域の子どもや保護者など約70人が訪れた。

用意されたメニューはポークカレー。子どもたちの評判も上々で、おかわりする姿も。また、まちなかbizあおばの会員も参加し、子どもたちと同じテーブルで交流する場面も見られた。

坂佐井理事長が「『まちなかbizしょく堂』の『しょく』には、『食』『職』『色(個性)』を大事にしたいという思いを込めた」と話すように、一般的な子ども食堂のように食事を提供するだけではなく、起業家などとの交流を通じて次世代の起業家精神の育成やキャリア準備、子どもの自立などを掲げているのが特徴。今後はより活発な交流につなげるため、次回は会員と直接話し、仕事について知ることができるブースの設置も考えているという。また、坂佐井理事長は、現役世代の7割以上が、働く理由を「お金を得るため」と答えているといった状況に触れた上で、「まちなかbizあおばには、自分の好きなことで楽しく働く大人が集まっている。会員との交流を通して、子どもたちに将来の職の選択肢を増やし、生きがいづくりにつなげたい。その中で、起業家になる子どもが出てきてくれたら嬉しい」と願いを語った。

次回は7月29日(月)の正午から午後8時に開催予定。場所は3丁目カフェで、大学生以下無料、大人300円。賛助金も募集中。問い合わせは【メール】machibiz@oichi.org。

カレーをほおばる子どもたち
今後のスケジュールなどは特設ページから

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