盛山正仁文科相「ピークの平準化を図る」、JATA定時総会懇親会

盛山正仁文科相は6月19日、東京都千代田区の経団連会館で開かれた「日本旅行業協会(JATA)第68回定時総会懇親会」に出席した。観光と文部科学省のつながりとして学校の遠足や修学旅行を挙げながら、「ピークの平準化が求められている。旅行業協会、バス業界といった観光関係者からの要望をもらっているが、採用をできるだけ図りたい」と話した。

観光人材の育成について触れ、「文部科学省では、大学、高等教育での知能、国際的な競争力を引き上げることはもちろんだが、多くの学生に世界を見てもらい、また旅行に行こうと思ってもらえる後押しをしている。昨今、大学では観光学部や観光学科が増えており、観光人材が全国に広がっている。大学によっては、海外の学校間との交流をしながら、海外に訪れる機会を設けているところがある。高校生も含めて、知見を広げ、国際的な競争力を引き上げる契機となる海外への留学は続けて支援していきたい」と述べた。

文部科学省では、意欲と能力ある全ての日本の大学生や高校生が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的として、2013年に留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を始めている。第1ステージ(2013年度~2022年度)においては約9500人の若者が、海外での多様な実践活動の経験等を経て、グローバル人材としての成長を遂げ、国内外で各種の表彰等を受けたり、自身で起業したりするなど、目覚ましい活躍を見せている。2023年度から新たなビジョン及びコンセプトを掲げた第2ステージ(2023年度~2027年度)を実施している。

取材 ツーリズムメディアサービス編集部

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