男子ツアーの“キリン事情” 河本力が「ジラフビーム」を実戦で投入

新しいジラフビームは「過去イチ」と絶賛(撮影/服部謙二郎)

◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権大会 事前情報(3日)◇富士カントリー可児C志野C(岐阜)◇7164yd(パー71)、7201yd(パー72)

前週の国内女子ツアー「資生堂レディス」では、菊地絵理香がオデッセイのロングネックパター「GIRAFFE-BEAM(ジラフビーム)」にいきなり替えて話題になった。男子ツアーでも、その“キリンパター”がお披露目となる。菊地と同様「今週使います」と実戦投入を明言したのは河本力だ。

市販品にはない台形型ヘッド「TWELVE」(#12)をチョイスした。「今まで試したパターの中で一番思ったところに球を出せて、一番思ったようなスピードで打てる」と大絶賛。練習日のバッグの中には、今季これまで使ってきたジェイルバードやロッシーの姿はなく、その1本のみ。試合前日の練習グリーンでは、ネックの長いパターで最後までストロークを確認していた。

アライメントが取りやすいと河本(撮影/服部謙二郎)

ジラフビームへのスイッチには、今季からパターコーチを務めている橋本真和氏も背中を押す。「河本プロは元々切り返しでフェースが開きやすい癖があって、これまでジェイルバードにヘッドを替えたりしてストロークを矯正してきました。それでもどうしても悪い動きが出ていたのですが、このパターのようにネックが長いと切り返しがとてもスムーズ。エイミング(向き)のズレも少ないので、出球もズレにくい」(橋本コーチ)とまさにパフォーマンスをアシストしてくれているようだ。

ジラフビームは、ピン型(#1)やダブルワイドなどいくつか種類があるが、河本は「カオがいいから」TWELVEを選んだ。これまで使用してきたパターに入っていた「AIインサート」に比べ、ジラフビームのホワイトホットインサートは「フェースに乗って吸いついて転がる」とのこと。

パターにうるさい倉本もTWELVEをテスト(撮影/服部謙二郎)

河本以外にも、今週いきなり使用しそうなのは、#7の今野大喜、#6で「スライスラインのショートパットで右に出ない」というキム・ヒョンソンら。また言わせてもらうが発売の26日まで、首を長くして待たれよ。(岐阜県可児市/服部謙二郎)

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