バイエルンがMFパリーニャ獲得に迫る…移籍金は総額90億円程度、4年契約を締結へ

バイエルンがフルアム所属のポルトガル代表MFジョアン・パリーニャの獲得に近づいているようだ。3日、イギリスメディア『BBC』やドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

12年ぶりの無冠という不本意な結果で2023-24シーズンを終えたバイエルンは、ヴァンサン・コンパニ新監督とともに迎える新シーズンに向けて、今夏の移籍市場での戦力拡充を画策。シュトゥットガルトに契約解除金の3000万ユーロ(約52億円)を支払い日本代表DF伊藤洋輝を獲得したほか、レヴァークーゼン所属のドイツ代表DFヨナタン・ターやクリスタル・パレス所属のフランス人MFミカエル・オリーズらとの交渉を進めている。

今回の報道によると、中盤強化に向けて長らく動向を注視していたパリーニャについても完全移籍での加入が濃厚とのこと。バイエルンは昨年夏にも同選手の獲得に乗り出し、移籍市場最終日にはメディカルチェックの通過が報じられたが、フルアムが代役を確保できなかったこともあり交渉は土壇場で決裂。それでも、今夏に再びフルアムとの交渉に臨んだ結果、1年越しでの獲得が決定的となった。

移籍金は4230万ポンド(約87億円)に420万ポンド(約8億6000万円)のボーナスを加えた金額になる見込みで、これはフルアムの売却額としては過去最高だという。契約期間は2028年6月30日までの4年間になると見られており、ポルトガル代表の一員として参戦中のEURO2024の終了後にメディカルチェックが行われる予定だ。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、移籍成立が濃厚となった際に用いる決まり文句「here we go!」とともに、パリーニャのバイエルン移籍が決定的となったと伝えている。

現在28歳のパリーニャは守備的MFを主戦場とするプレーヤー。母国のモレイレンセでプロデビューを飾ると、その後はスポルティング、ブラガを経て、2022年夏にフルアムへ完全移籍で加入した。すぐさま中盤の主軸に定着すると、約2年間で公式戦通算79試合に出場し8ゴール1アシストを記録。また、2021年3月にデビューしたポルトガル代表では、ここまで国際Aマッチ通算30試合に出場し2ゴール1アシストをマークしている。

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