英国との友情発展誓う 本宮の訪問団、前王室特別区長を「大使」に

ハッド前区長(左から3人目)に「もとみや国際交流親善大使」の委嘱状を手渡す高松市長(右)。同席したバーンズ副区長(左)、レーン区長

 【英ロンドン=本宮支局長・斎藤優樹】本宮市の英国訪問団は3日(日本時間同日夜)、友好協定を結んでいるケンジントン&チェルシー王室特別区の区役所を訪問した。団長の高松義行本宮市長は、協定締結に尽力したプリーティ・ハッド前区長と面会して「もとみや国際交流親善大使」を委嘱し、今後のさらなる交流促進を誓い合った。

 高松市長から委嘱状を受けたハッド前区長は「本宮市との友情を発展させられるように尽力したい」と謝辞を述べた。同席したウィル・レーン区長は「私たちの強い結びつきが、国同士の結びつきに発展することを信じている」とあいさつした。ローラ・バーンズ副区長も同席した。

 ケンジントン&チェルシー王室特別区は、ロンドン32地区で、「王室特別区」の称号を持つ3区のうちの一つ。本宮市は4月に友好協定を結んだ。

 起き上がり小法師、絵付け体験で交流

 訪問団は3日(日本時間同日夜)、ケンジントン&チェルシー王室特別区内にある公立の中高一貫校で、11~18歳の生徒が学ぶ「カーディナル・ヴォーン・メモリアル・スクール」も訪れた。本宮市の中学生らが起き上がり小法師(こぼし)の絵付け体験を通じ、現地の生徒と交流した。

 友好協定に基づき、交流会が実現した。会場では現地の少年典礼合唱団が合唱を披露し、聞き入った佐藤英奈さん(14)=本宮二中=が「合唱は美しく、素晴らしいハーモニーだった。いつか本宮に来て多くのことを体験してほしい」と英語で感謝の気持ちを伝えた。

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