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6月22日、石川県の金沢ゴーゴーカレースタジアムで取材に応じたなでしこジャパンのDF北川ひかるに、パリ五輪への意気込みを訊いた。
北川は2023年夏にアルビレックス新潟レディースからINAC神戸レオネッサに完全移籍。加入初年度の2023-24シーズン、新天地ですぐさまスタメンの座を勝ち取り、リーグ全22試合に出場して6ゴールと躍動した。
「移籍して1年間通して試合に出させてもらった。INACのサッカーは、自分らしさを出すことができるチームのプレースタイルで、周りの選手も代表歴があったり代表選手も多くて、自分を活かしてくれて、自分も(周りを)活かすこともできた。いろんな意味で自分のプレーの幅を広げられたのが大きかったと思っています。
チームとしても優勝はできなかったけど、リーグ2位になれた。個人的にはその前年度、その前もそうですけど、なかなか結果が出せなくて悔しかったので、いいシーズンだったと思います」
シーズン中にはチームメイトから、「代表行けるよっていう声掛けは、さりげない会話の中で先輩たちにしてもらっていた」と言う。目ざすべき場所へ。「そのためにはもっと活躍しなきゃいけないっていうのも分かっていた」と一切、手を抜くことなく、目の前の試合に集中した。
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その結果今年2月、パリ五輪最終予選の北朝鮮との2連戦で日本女子代表のメンバーに追加招集。約1年半ぶりに日の丸を背負い、2試合目では多くのチャンスに絡むなど、好パフォーマンスを披露した。
「(久々に招集されて)最初はびっくりした。このタイミングか、というのは正直あって、でも呼ばれたからにはチャンスと捉えて、すぐに行く決断をしました。チームに合流してからも知ってる選手ばかりでしたし、(チームの)中にもすぐ入れた。試合(北朝鮮との2試合)は、1試合目をベンチで見ていて、自分が出たらどうしようとかも考えました。2戦目ではシステムが変わって、いつも通りの自分のポジションだったので、もうやるだけだなと。こんな舞台なんてなかなかないじゃないですか。だからもう本当に楽しんでやろうっていう考えだけでした」
そしてついに掴んだパリ五輪のメンバー入り。4年に1度の大舞台であとはこれまで積み上げてきた自身の力を発揮するだけだ。
「個人としては左サイドの活性化や、クサビのパスを正確に当てるところ、起点になるプレーはもちろん、最後の得点を取るところにも関わっていきたい。攻撃的にしっかりと自分らしくプレーして、アシストもつけたいなと思っています」
北川は「自分たちを信じて、絶対に良い色のメダルをとってきたい」と闘志を燃やした。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)