浪江町職員の64歳男逮捕 役場のサーバーに不正アクセス疑い

 浪江町役場のサーバーに不正アクセスしたとして、双葉署は3日午前8時、不正アクセス禁止法違反の疑いで、町住宅水道課住宅係主査の再任用職員の男(64)=福島県南相馬市原町区北町=を逮捕した。

 逮捕容疑は1月12日午前6時ごろ、町役場で、自分に貸与されたノートパソコンを使い、他の職員1人のIDとパスワードを入力し、町役場が管理するサーバーに不正アクセスした疑い。

 町や同署によると、男が不正アクセスしたのは職員の出退勤など勤務状況を管理するシステムで、外部への情報流出はないという。町は1月にサーバーをメンテナンスした際に不正アクセスを検知し、同署浪江分庁舎に相談していた。同署によると、容疑を認めているという。

 町によると、男は1980年1月に正職員として採用、2021年3月に退職後に再任用職員となった。男は別の複数職員のIDとパスワードも使って不正アクセスしていたとみられ、同署が動機を含めて調べる方針。

 吉田栄光町長は「復興へ向けて全町一丸となって取り組んでいる中の不祥事で誠に遺憾。深くおわび申し上げる」とコメントした。

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