橋本パスポートセンター 今年末で廃止、集約へ 行財政構造改革の一環で 相模原市緑区

イオン橋本店の5階に構えるセンター

橋本パスポートセンター(橋本6の2の1/シティ・プラザはしもと内)が今年の12月で廃止になることが決まった。同センターでの申請・受取手続きは12月27日(金)まで。これを受けて、同センターの機能は相模大野パスポートセンターに集約される。

市内にはパスポートセンターが橋本と相模大野にあり、県から発給事務の移譲を受けて市が運営している。

橋本パスポートセンターの廃止は、2021年に策定された相模原市行財政構造改革プランに基づくもの。市内のセンターはパスポートを必要とする市民が新規発行、更新(5年、もしくは10年)に利用する施設で、それぞれ年間で賃借料として3千万円の経費を要していることなどから1カ所への集約が検討されてきた。その結果、橋本のセンターを廃止する方が歳出削減効果が大きく、県との連絡調整を行う基幹窓口となっている相模大野パスポートセンターに集約することを決定した。今回の集約による歳出削減効果は、人件費や維持管理費などを含めて年間で約3500万円を見込む。

連絡所は6階へ

橋本パスポートセンターでの申請・受取手続きは12月27日の午後4時45分まで。翌年からは相模大野パスポートセンター(南区相模大野3の2の1/bono相模大野ノースモール4階)での手続きとなる。なお、パスポートセンターに隣接する橋本駅連絡所も現在の場所での業務は12月27日までで、パスポートセンターの廃止後は同じ建物の6階に移転する。

同センターの滝沢直之所長はセンターの廃止について、「大きな混乱はない」としつつ、「パスポートの更新については電子申請ができるようになり、新規の申請についても検討されている。そのため、今後は場所の優位性は無くなっていくのでは」と話している。

橋本パスポートセンターは13年6月にオープン。広さは連絡所を含めて約323平方メートル。原則として相模原市民のパスポートの申請、受け渡し業務を行なっている。19年の申請件数は1万2179件。20年以降は新型コロナウイルスの影響で申請件数は落ち込んだが、現在はコロナ前と比較して9割ほどに回復しているという。

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