ヤギの仲間、スーチョワンバーラルの赤ちゃんが誕生 金沢動物園で一般公開がスタート 横浜市青葉区

ユズ(6月4日撮影)=金沢動物園提供

横浜市立金沢動物園=金沢区釜利谷東=でウシ科のスーチョワンバーラルの赤ちゃんが6月4日に誕生し、27日から一般公開が始まっている。

スーチョワンバーラルは中国名が「岩羊」。中国の四川省(中国語でスーチョワン)や陜西省などの山岳地帯に生息し、優れた跳躍力とバランス感覚で岩山やがけ地でも軽々と移動できる。

国内で飼育されているのは、6月6日時点で同園を含めて2園だけ。同園では今回生まれた赤ちゃんを含めて14頭(オス5頭、メス9頭)が飼育されている。

父親・ミカン、母親・ジャイアントの間に生まれた赤ちゃんはメスで、父親の柑橘類の名前にちなんで、「健康美」の花言葉を持つ「ユズ」と名付けられた。

飼育担当の碇(いかり)捺名(なな)さんによると、出生時2・55kgだった体重が27日には4・7kgまで増加。赤ちゃんらしく元気に飛び跳ねているという。

性格は「ちょっと怖がり」で、急な物音や人間の姿に驚くと、親の後ろなどに隠れてしまうので、碇さんは「展示場では気を引くために手を叩いたり、名前を大声で呼んだりするのは逆効果。静かに見守ってあげてほしい」と話す。

赤ちゃんらしいポワポワとした体毛が生えているのは生後2〜3カ月の間。9月頃には角が生え始め、大人のような姿に成長するという。

詳しくは同園【電話】045・783・9100。

6月下旬撮影のユズ=金沢動物園提供
6月下旬撮影のユズ=金沢動物園提供

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