アーセナル、守護神ラヤが完全移籍移行へ…約56億円の買い取りオプション行使か

ブレントフォードからアーセナルにレンタル加入していたスペイン代表GKダビド・ラヤについて、買い取りオプションの行使が確実となったようだ。3日、イギリス紙『ミラー』が伝えている。

現在28歳のラヤは16歳で母国からイングランドへ渡り、ブラックバーンのアカデミーに加入。2013年夏にトップチーム昇格を果たすと、6年後には当時チャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)に所属していたブレントフォードへ完全移籍を果たした。同クラブでは4年間で公式戦通算161試合に出場し、プレミアリーグ昇格にも大きく貢献。2022-23シーズンのプレミアリーグでは最高セーブ率(77%)を記録した。

高いセービング能力と確かな足元の技術を買われ、昨年夏には買い取りオプション付きのレンタルでアーセナルへ加入する。程なくしてイングランド代表GKアーロン・ラムズデールから守護神の座を奪うと、公式戦通算41試合でゴールマウスを守り、プレミアリーグでは最少失点のGKに贈られるゴールデングローブ賞を受賞。7シーズンぶりに参戦したチャンピオンズリーグ(CL)でもラウンド16セカンドレグのポルト戦でPKを2本止めるなど存在感を放った。

6月30日でレンタル期間が満了となったラヤだが、2024-25シーズン以降もアーセナルでプレーすることが確実だという。報道によると、アーセナルは昨年夏のレンタル契約に付随していた2700万ポンド(約56億円)の買い取りオプション行使を決定しており、今夏最初の“獲得選手”としてスカッドに迎え入れることになる見込み。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、完全移籍の公式発表が目前と伝えている。

2023-24シーズンは時折ミスを犯したものの、ミケル・アルテタ監督の戦術に欠かせないピースとして、アーセナルを最後尾から支えたラヤ。在籍2年目以降の活躍にも期待がかかる。

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