川重、海自隊員に金品提供の疑い 架空取引で資金捻出か

Rie Ishiguro

[東京 4日 ロイター] - 川崎重工業の神戸造船工場「修繕部」が取引先企業との架空取引で資金を捻出し、金品や物品を海上自衛隊員に提供した疑いがあることが3日、分かった。川重と防衛省が同日発表した。

川重によると、税務調査で架空取引やその資金を使った金品・物品の購入といった不適切行為の指摘を受けたという。同社は関与した人数や具体的な金品の流れについて調査しているとし、関連した防衛省への過大請求は現時点で確認されていないとした。

防衛省は、川重との潜水艦修理契約について、架空取引により過払いが生じていなかったかについても調査を実施している。

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