新疆ウイグル自治区、砂漠化防止に向けた新たな措置

新疆ウイグル自治区、砂漠化防止に向けた新たな措置

 タクラマカン砂漠にある中国科学院新疆生態・地理研究所策勒(チラ)砂漠研究ステーションの天然試験区。(6月12日、パノラマ写真、ドローンから、ウルムチ=新華社記者/郝昭)

 【新華社ウルムチ7月4日】世界で2番目に広い流動性砂漠、タクラマカン砂漠を擁する中国新疆ウイグル自治区はこのほど、砂漠化防止のボトルネックになっていた問題の解決に向けた九つの措置を打ち出した。

 同自治区自然資源庁によると、今年から毎年10億元(1元=約22円)の特別資金を拠出し、新たな砂漠化防止プロジェクトに充てるほか、砂漠化防止や緑化、水利事業での水資源料を優遇する。砂漠周縁部の砂漠化防止エリアでの水素製造やグリーンコンピューティング(持続可能なIT)など「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の発展を支援し、一部の農業・林業関連プロジェクトの環境影響評価を免除する。

 検収に合格し地図に記載された人工林(灌木林を含む)についても、新規植林後の日常的な管理、保護に必要な費用を3年間補助するという。(記者/杜剛)

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