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Katya Golubkova
[東京 4日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。世界最大の石油消費国である米国の雇用・企業活動データが予想を下回り、景気減速を示したことが重しとなっている。
0030GMT(日本時間午前9時半)時点で、北海ブレント先物は0.30ドル(0.34%)安の1バレル=87.04ドル、米WTI原油先物は0.32ドル(0.38%)安の83.56ドル。
米労働省が3日発表した6月29日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比4000件増加。6月22日までの1週間の継続受給件数は2万6000件増の185万8000件と、2021年11月下旬以来の高水準となった。
また、米供給管理協会(ISM)が3日に発表した6月の非製造業総合指数も48.8と4年ぶりの低水準を記録。市場予想の52.5を大幅に下回った。
ただ、経済指標の悪化により米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始論が強まる可能性があるとアナリストは指摘しており、原油市場にとって支援材料になるとみられる。
ANZリサーチのアナリストは「最近のデータの方向性はFRBの緩和バイアスに合致している。成長の勢い鈍化は今後数カ月でディスインフレを後押しし、利下げへの道を開くだろう」と述べた。