中国家電大手ハイセンス、豪テレビ市場でサムスン抜いて首位に 

中国家電大手ハイセンス、豪テレビ市場でサムスン抜いて首位に 

ドイツ・ベルリンで開催された欧州最大級の家電見本市「国際コンシューマ・エレクトロニクス展」(IFA2023)で行われたハイセンスの講演。(2023年9月1日撮影、ベルリン=新華社記者/任鵬飛)

 【新華社北京7月4日】第三者機関のデータによると、1~5月のオーストラリアのテレビ市場で中国家電大手の海信集団(ハイセンス)系テレビの販売シェアが20%を超え、韓国のサムスンを2ポイント上回って首位に立ち、中国企業の海外ハイエンド市場進出における新たブレークスルーを実現した。中でもミニLEDテレビの市場シェアは65%と、2位を47ポイント上回った。

 オーストラリアは世界の典型的なハイエンド消費市場で、1人当たり国内総生産(GDP)は7万ドル(1ドル=約161円)に達し、英国、フランス、日本、韓国を上回る。ハイセンスは長年にわたって自主ブランドの構築に取り組み、消費者のニーズを出発点として製品とサービスの最適化を図り、戦略的顧客との提携を強化し、オーストラリア市場で徐々に足場を固めてきた。 

 中国の市場調査会社、北京奥維睿沃科技(AVC Revo、奥維睿沃)のデータによると、ハイセンス系テレビは第1四半期(1~3月)に世界2位をキープし、首位との差をさらに縮めた。6月15日にドイツで開幕したサッカー欧州選手権の会場で、ハイセンスは「世界2位にとどまらない」という壁面広告を出し、中国ブランドとして世界を舞台に上を目指す決意を示した。同社はすでに海外の一部地域で首位に躍り出ている。

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