火災頻発、中国で電動自転車用リチウム電池・充電器の認証制度導入―中国メディア

3日、人民日報は、電動自転車による火災の頻発が社会問題化している中国で、市場監督管理当局が電動自転車用電池、充電器の認証制度導入を発表したと報じた。

2024年7月3日、中国メディアの人民日報は、電動自転車による火災の頻発が社会問題化している中国で、市場監督管理当局が電動自転車用電池、充電器の認証制度導入を発表したと報じた。

記事によると、中国市場監督管理総局が先日、電動自転車用リチウム蓄電池および充電器について強制製品認証(CCC認証)管理を実施する通知を発表した。通知によると、来年11月1日以降電動自転車用リチウム蓄電池と充電器はCCC認証を取得して認証マークを表示しなければ出荷、販売、輸入などができなくなる。

記事はまた、電動自転車に特化した電池、充電器のCCC認証制度実施について、電動自転車の安全リスクをサプライチェーン全体から排除する上での重要な処置であると説明。特にリチウム電池は規制のハードルが低く、安全リスクが高いという問題があったことから、同局が電池セルや電池ユニットを認証の範囲に加え、各電池製品について安全使用期限、耐高温性能(950度で30分)を併記した固有の番号ラベルを表示すること、廃棄したリチウム電池を電動自転車に用いないことなどを要求していると伝えた。

中国では電動自転車による火災が頻発しており、環球時報が今年2月に報じたところによると、昨年1年間で報告された電動自転車による火災は前年比17.4%増の約2万1000件に上った。このうち大部分が電池の不具合であり、充電中に火災が発生したという。(翻訳・編集/川尻)

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