７月７日に決勝が行なわれるF１イギリスGPで、ビザ・キャッシュアップ・RB（以下RB）の角田裕毅は、４戦ぶりのポイント獲得を目指す。ここ３戦、レースでは不本意な結果が続いていることに加え、前回のオーストリアGPでは、予選中の不適切発言が物議を醸し、罰金という処分も下されていた。
発言に関して角田はレース期間中に十分な反省の姿勢を示しており、３週連続で行なわれる今回のレースでは心機一転、再び入賞圏内でのフィニッシュを目指す。
アップデート導入となったスペインGPから、チーム全体で思うようなパフォーマンスが発揮できていない中、海外メディアでは今週末へ向けた、RBのドライバーのコメントが伝えられている。
米メディア『SBNATION』では７月２日、RBの特集記事を配信。その中で、「RBは、このトリプルヘッダーをポジティブな形で終えることを目標としている」と報じており、角田、ダニエル・リカルドのイギリスGPへの意気込みなどを紹介している。
スペイン、オーストリアの２レースで、結果こそ出なかったものの少しずつマシンの改良が進められてきたことにより、角田は今週末のレースへ自信を覗かせているようだ。
「オーストリアの後、車の進歩に自信が持てるようになった。今週末は、３時間のフリープラクティス（FP）でマシン性能をよりよく理解できる」
角田はさらに、「観客はとても素晴らしく、イギリス人ドライバーを応援するだけでなく、モータースポーツに情熱を注いでいる」「コース自体に関しては、そこで走るのを楽しみにしている」などと、レースへの前向きなコメントも発したという。
一方前回９位入賞を果たしたリカルドは、「オーストリアでは大変ではあるが、かなり多くのことを学んだので、その進歩を糧にしていきたい」「日曜日のシルバーストーンでは、ポイント争いに加われるよう全力を尽くすつもりだ」と述べたとしている。
ともにマシンの成熟度についても手応えを感じており、週末のレースへ向け力強い言葉を並べている。目前となったイギリスGPは今季12戦目となり、前半戦の最後のレースだ。これまで開発が進められてきたマシンのポテンシャルを両ドライバーがどれだけ引き出せるかが重要となるだけに、初日からの走りにも大きな注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
