“交通事故鑑定人”らを書類送検「家族失ったのをネタに…」「遺族と性的関係」名誉毀損疑い 警視庁

「交通事故鑑定人」としてテレビ出演していた男性らが、事故の遺族に対し、「他の遺族と性的関係を持っている」などと発言し名誉を毀損したとして、書類送検されたことがわかりました。

書類送検されたのは、▼福岡市の法科学解析研究所・石橋宏典理事(57)と▼埼玉・川口市の50代男性の2人です。

2人は去年11月、SNS「X」でのライブ配信で、▼「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」代表理事の小沢樹里さんと、▼2012年に京都・亀岡市の暴走事故で娘を亡くした中江美則さんに対し、「家族を失ったことをネタにメディアに出たがったり寄付金集めをしている」「他の遺族と性的関係を持っている」という趣旨の発言を繰り返し、名誉を毀損した疑いがもたれています。

また、東京・池袋で起きた事故で妻と娘を亡くした松永拓也さん(37)を名指しして、「金狙い」「あのボケ」などと侮辱した疑いがもたれています。

石橋理事は、事故の現場を鑑定する「交通事故鑑定人」「交通事故のスペシャリスト」として多くのテレビ番組などに出演してきました。

被害者の3人は連名で、「犯罪被害者は、残念ながら二次被害として誹謗中傷を受けやすい立場にあります。大切な人の命を奪われたり、体や心を傷つけられた犯罪被害者が、さらに誹謗中傷を受けるような二次的な犯罪が今後起こらないようにしていきたいと考えています。言葉の暴力で人が傷つくことのないよう、声を上げ続けていきたいと思います」とコメントしています。

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