南アフリカPMI、6月は49.2に低下 選挙後の不透明感響く

[ヨハネスブルグ 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表した6月の南アフリカ購買担当者景気指数(PMI)は49.2と、5月の50.4から低下した。総選挙の結果を巡る不透明感から生産と新規受注が減少し、好不況の分かれ目となる50を割り込んだ。

5月29日の総選挙では、アパルトヘイト(人種隔離)政策廃止以降30年間政権を維持してきたアフリカ民族会議(ANC)の獲得議席が初めて過半数を割り込み、金融市場に不透明感が生じている。

ANCは他の10政党との連立を決めたが、市場にとっては6月の大半が内閣発足待ちとなった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのシニアエコノミスト、デービッド・オーウェン氏は「PMIの低下は生産と新規受注の減少加速と関連しているが、主には企業が選挙結果を待つ中で顧客の支出が休止したことに起因する」と述べた。

生産は3カ月ぶりの大幅減、新規受注も14カ月連続減となり、ビジネス環境が悪化した。

ただオーウェン氏は「企業が通常の活動に戻るにつれ、7月には売り上げがやや回復する可能性がある」と述べた。

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