ベラルーシ、上海協力機構に加盟 10カ国に、米欧対抗で拡大

4日、上海協力機構首脳会議に出席したベラルーシのルカシェンコ大統領=カザフスタン・アスタナ(ロイター=共同)

 【モスクワ、北京共同】カザフスタンの首都アスタナで4日、上海協力機構(SCO)首脳会議が開かれ、ロシアの同盟国ベラルーシの正式加盟が承認された。昨年のイランに続く加盟で、10カ国体制になった。SCOを主導し「世界の多極化」を目指す中国とロシアは、中ロを含む主要新興国で構成する「BRICS」とともに、米欧に対抗する機構づくりを進めている。

 ロシアのプーチン大統領は演説で、SCOとBRICSは「新たな世界秩序の柱であり、真の多極化世界確立のためのエンジンだ」と強調。中国の習近平国家主席は「SCOはパートナーがますます増え、歴史の正しい側に立っている」と指摘し「しっかりと団結しなければならない」と述べ、米欧に対抗して結束するよう訴えた。

 ベラルーシのルカシェンコ大統領は「世界全体の安全保障体制を構築することが必要だが、利己的な米欧にはできない」と批判を展開した。

 プーチン氏はSCO加盟国からウクライナとの対立解決に関する提案があったと謝意を表明した。

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