「カスハラ」だけじゃない 患者による「ペイシェントハラスメント」県立病院で具体策策定へ【新潟】

患者による「ペイシェントハラスメント」対策策定へ

店舗での「カスタマーハラスメント」、いわゆる「カスハラ」とともに、病院で患者による「ペイシェントハラスメント」も問題となっています。県立病院は、9月末までに具体的な対応マニュアルを策定します。

県病院局は5月、県立病院で職員が過度の暴言を浴びせられたり、女性職員が抱きつかれるなどの迷惑行為があったとして、ペイシェントハラスメントへの職員の対応策をまとめた指針を公表しました。暴言型や暴力型・セクハラ型・時間拘束型など、9つのパターンに対し「組織的な対応」「毅然とした対応」「警察への相談・通報をためらわない」を基本方針として定めています。

4日に開催された県議会厚生環境委員会の席上での県の報告によりますと、「病院の備品を破壊し投げつけられるなどの迷惑行為」があり、中には警察に通報する事案も発生したということです。

県病院局の波多野孝業務課長は「ペイシェントハラスメントは病院の職場環境を悪化させるとともに職員に対する心身への負担を生じさ、医療サービスの提供に支障が生じ、県立病院全体の質の低下につながると考えている」と述べました。

県は、9月末までに指定管理を除く県立11病院で具体的な対応マニュアルを策定するということです。

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