防犯カメラが捉えた「ネコ虐待の瞬間」 ネコの親子を追い回し生後1カ月の子猫が蹴り飛ばされる 動物愛護法違反等で捜査

動物虐待事案が急増している。警察庁によると、2023年全国で動物虐待の疑いで検挙された事件は過去最多の181件。この10年で4倍近くに急増している。宮崎県小林市の民家に設置された防犯カメラが、何者かにネコが虐待される瞬間を捉えた。ネコたちを追い回す卑劣な行為だ。警察が動物愛護法違反などの疑いで捜査している。

6月19日午後7時ごろ、飼い主の男性が外出中に男が駐車場に侵入。住宅の駐車場でくつろぐネコの親子を追い回した。

逃げ遅れた生後1カ月の子猫に男が足を振り上げた瞬間、子猫は宙を舞い、飛ばされてしまった。

飼い主の男性:
その子は人懐っこかったから逃げようとしなかった、逃げることを知らなかったんだと思うし、ましてや蹴とばされると思わなかったと思うんです。もう涙しか出ないですね…

さらに約1時間後…男は再び駐車場に侵入。

今度はスマホのライトで辺りを照らしながら、執拗に他のネコたちを追い回した。

飼い主の男性は、「動物を飼っている人ってみんな家族だと思って飼っていると思う。他人の敷地に入ってこんなことをするのは絶対だめだと思うし、本当に命を大切にしてほしい」と話した。

男性は事件の翌日に警察に相談し、映像を提出。警察が動物愛護法違反などの疑いで捜査を進めている。

動物虐待の増加

警察庁によると2023年、全国で動物虐待の疑いで検挙された事件は過去最多の181件。2020年の法改正により罰則が強化されたが、この10年で4倍近くに急増している。

イヌやネコなどの愛護動物をみだりに殺したり傷つけたりした場合は、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科せられる。動物の命を大切にし、虐待等の行為を見た際は直ちに警察に相談してほしい。

(テレビ宮崎)

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