栄区囲碁普及会 島井君(小6)が全国へ 神奈川大会で優勝 横浜市港南区・横浜市栄区

優勝の賞状を持つ島井君

神奈川県囲碁連盟主催の「第45回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会神奈川大会(代表戦小学生の部)」で、栄区囲碁普及会(三箇豊会長)から出場した島井康伸君(中区在住小6、五段)が優勝した。島井君は神奈川県代表として8月の全国大会へ出場する。

21世紀を担う子どもに東洋の伝統文化である囲碁を広く普及し、棋界の隆盛を図る目的として6月2日、宇宙棋院(西区)で開催された同大会。棋力三段以上の参加条件がある代表選には12人が出場した。1人につき4回の対局を行い3人の代表を決定する戦いで島井君は4連勝し、全国大会の切符を手にした。4回目の対局は共に3連勝同士だったが、冷静な試合運びで勝利した。昨年の同大会では3位入賞だったため今回の優勝について島井君は「嬉しかった」と笑顔で語る。

祖父と対局で上達

幼稚園年長の頃、祖父のすすめもあり島井君は栄区囲碁普及会の入門・初級コース本中日曜教室(本郷中学校)に通うようになる。祖父は元日本棋院横浜栄支部支部長の故・肥塚淳次さん。島井君が小学3年生の時に他界するが、コロナ禍でリモート対局するなど、優しくわかりやすく指導してくれたという。「今でも(祖父との会話を)覚えている」と島井君。現在は、有段者の子どものためにリニューアルされた本郷日曜子供教室(SAKAESTA)で中澤國夫チーフの指導を受けている。同教室では五段の棋力がある島井君に対し、特別講師を招聘し、指導にあたっている。「寡黙だが、強くなるんだという内に秘めた闘志を感じる」と中澤チーフ。島井君は全国に向け「一次リーグを3連勝し、本戦に進みたい」と話した。

対局中の島井君

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