66歳でも変わらぬ美貌のシャロン・ストーンが20代の頃に出演した『ポリスアカデミー4』がテレビ放送!妖艶な魅力ふりまくスタローン共演作『スペシャリスト』も

『ポリスアカデミー4 市民パトロール』©Warner Bros. Entertainment Inc.

シャロン・ストーンの代表作と言えば?

名女優シャロン・ストーンの代表作といえば、やはりポール・ヴァーホーヴェン監督の『氷の微笑』(1992年)だろうか。日本を含む世界中で大ヒットした同作は数々のパロディを生み出すほど後年の作品に影響を与えたが、ストーン自身にとっても(良くも悪くも)重要な作品になったことは言うまでもない。

そんなストーンも今年66歳を迎えたが、その眩しいまでの美貌は健在。今年4月にオースティン・バトラーやトム・ハーディらが出演する話題作『The Bikeriders(原題)』の米プレミアに出席した際には、全身ヒョウ柄のセットアップ姿でバイクに跨ってみせ、取材陣からフラッシュを浴びまくっていた。

1980年にウディ・アレン監督作で映画デビューしたストーンは、ヴァーホーヴェン監督/アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『トータル・リコール』(1990年)に抜擢され注目を集める。当時32歳のストーンは劇中で見事なキャラ変演技を披露し、激しいアクションと艶めかしい誘惑演技で文字どおり観客をスクリーンに釘付けにしてみせた。なおシュワの『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993年)にもカメオ出演している。

スタローン共演『スペシャリスト』とその後の不運

『氷の微笑』が公開されると、日本でも様々なテレビCMに出演するなど一躍スター女優に。1994年にはシルヴェスター・スタローンとの共演作『スペシャリスト』に出演し、振り切った“悪女”演技で早くも貫禄を見せつける。

彼女が演じるメイは魅力的な“声”を持ち、爆弾物のスペシャリストであるレイ(スタローン)に両親の敵討ちを依頼するという面白い役どころ。監督は『山猫は眠らない』(1993年)や『アナコンダ』(1997年)で知られるルイス・ロッサで、マイアミが舞台のシリアスなアクションというのもスタローン映画としては新鮮だった。

90年代半ばはストーンの黄金期で、サム・ライミ監督の西部劇『クイック&デッド』(1995年)ではジーン・ハックマン、ラッセル・クロウ、レオナルド・ディカプリオと共演し、カッコよすぎる女ガンマンを好演。マーティン・スコセッシ監督の『カジノ』(1995年)ではロバート・デ・ニーロ&ジョー・ペシと堂々渡り合ってみせた。

しかしストーンは2001年に脳卒中で倒れ、全快したのは2008年のこと。長い闘病生活で俳優として貴重な次期を棒に振ってしまったが、病身でありながらチャリティ活動にも熱心で、その存在は常に第一線にあり続けた。

『ポリスアカデミー4 市民パトロール』

まさに波乱万丈の人生を送ることになるストーンだが、そんな未来は微塵も予期していなかったキャリア初期の瑞々しい彼女を見ることができるのが、人気コメディシリーズの第4作目『ポリスアカデミー4 市民パトロール』(1987年)だ。

本作は、警察学校のラサール校長が自警団の結成を目指したことから巻き起こる大騒動を描いたシリーズ4作目。ストーンは記者のクレアを演じていて、シリーズの中心人物であるマホーニ―(スティーヴ・グッテンバーグ)といい感じ(?)になる役どころ。

のちの妖艶な雰囲気はまだ感じさせない健康的な美貌が印象的だが、キリリと芯の強そうなところは現在の姿を彷彿させる。この翌年にスティーヴン・セガール共演作『刑事ニコ/法の死角』(1988年)、そして『トータル・リコール』の出演へとつながっていく、貴重な出演作である。

『スペシャリスト(1994年)』『ポリスアカデミー4 市民パトロール』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年7月放送

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