宮沢りえが男性役に初挑戦 「オーランド ORLANDO」5日よりパルコ劇場にていよいよ開幕 コメント到着

20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作『オーランド』。主人公オーランドが、時代も国境もジェンダーも飛び越えて、数奇な運命に立ち向かい、真実の「私」を探求する物語は、世界中で愛される人気作。
映画「オルランド」(1992年)でも知られる本作『オーランド』を、演出家 栗山民也の原案、詩人 岩切正一郎の翻案で舞台化。
美貌の青年貴族 オーランド役は、宮沢りえ。18世紀、19世紀と、激動の時代を超えて生き続け、数々の運命の人々に出会い、自らを見つめ続ける。宮沢りえは、2012年朗読『宮沢賢治が伝えること』以来、栗山と本格的に初タッグ。オーランドが各時代で巡り合う共演者に、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一。年代や性別の異なる複数の人物を演じる。

東京公演に先駆けてフォトコールが行われた。いくつかのシーンが披露された。

オーランド(宮沢りえ)、独白が続く。エリザベス女王からの激しい寵愛。

ロシア大使の姪、現れず。ショックのあまり7日もの間、眠り続けるオーランド。詩を書き始めるも酷評される。そしてルーマニア皇女・ハリエット(ウエンツ瑛士)登場、ものすごいアプローチ、ウザい!辟易するオーランド。そこでオーランドは遠くに派遣してもらえるように願い出る。やってきたのはトルコだった。

宮沢りえより
オーランド、台本を頂いた時、今までに無い感覚があって、どんな舞台になるのか不安でいっぱいでした。その時、演出の栗山さんが『始めから想像がつく事より面白いでしょ?』といたずらっ子の様におっしゃったお言葉を信じ、踠きながら稽古を重ねてきました。彩の国で初日を迎え、本当に温かい拍手を頂いた時、作品を創ることの喜びと興奮を浴びた感覚でした。その事をエネルギーに1ステージ1ステージ大切に、観客の皆さんと『オーランド』を体験していけたらと思います。

また、演出の栗山民也は「この全てが溢れかえった情報過多の毎日、なんの疑いを持たずに安穏としている私たちの前で、オーランドはその場に何度も立ち止まり、自らに問うのです…エリザベス朝から現代までを好奇の眼で見つめ続けたオーランドの全身で受け止めた体験をいどうぞ、劇場で」とコメント。
東京での公演は7月5日から28日まで。その後は愛知、兵庫、福岡と巡演。千秋楽は8月18日。

あらすじ
16世紀イングランドに生まれたオーランドは、エリザベス女王やあらゆる女性を魅了する美貌の持ち主。貴族でありながら、樫の木の下で気ままに夢を見て、詩を書くことを好む青年である。
ある日、恋に落ちたロシア大使の姪・サーシャからは手ひどい裏切りにあい、傷心から詩の手ほどきを受けようと招いた詩人のニックには自信作を酷評される。ルーマニアの皇女・ハリエットからは激しいアプローチを受け、それに辟易したオーランドは逃げるように外交官としてトルコに渡る。
忙しい政務の中で、オーランドの心はバルコニーから見える、身分も肩書きもない自分自身として生きるジプシーの暮らしの中にあった。
ある晩、外交官としての功績をたたえられた祝いの宴の後、オーランドは昏睡状態に陥る。暴動の中も眠り続け、7日目に目を覚ますと、女性の身体になっていることに気付く。
今まで男性として生きてきた自分と、女性の身体を持ち女性として扱われる自分、そのギャップに戸惑いながらも、オーランドは今まで捉え損ねていた世界がよりはっきりと見えるようになったと感じていた。
16世紀から20世紀まで、時代を超えて、たくさんの人との出会い、別れを通じて、生き方を探し続け、詩に紡いできたオーランド。最後に見つけた真実の「わたし」の姿とは・・・。

概要
PARCO PRODUCE 2024 『オーランド』
期間会場:2024年7月5日(金)~28日(日) PARCO劇場
原作:ヴァージニア・ウルフ
翻案:岩切正一郎
演出:栗山民也
出演:宮沢りえ、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一
ヴァイオリン演奏:越川歩

公演問合:03-3477-5858 https://stage.parco.jp/

ツアー公演
埼玉:2024年6月29日(土)・30日(日) 彩の国さいたま芸術劇場大ホール ※公演終了
愛知:2024年8月1日(木)~4日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール
兵庫:2024年8月8日(木)~11日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
福岡:2024年8月16日(金)~18日(日) キャナルシティ劇場

公式HP:https://stage.parco.jp/program/orlando2024

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