韓国政府と医師の対立に怒りの声 がん患者の団体がソウル中心部で集会

医学部の定員拡大をめぐって政府と医師の対立が続く韓国で、患者団体が抗議集会を開き、怒りの声を上げました。

記者
「ソウル中心部に患者たちが集まり、医師と政府の双方に医療の混乱を終わらせるよう求めています」

韓国政府は2月、将来の医師不足への対策として医学部の定員を2000人増やすと発表したところ、医師団体が猛反発。

ソウルの5大病院などに勤める研修医が事実上のストライキを始め、大学教授の集団休診も行われるなど、医師側と政府の対立は4か月以上解消されていません。

こうしたなか、乳がん患者の団体などの数百人がきょう、ソウル中心部に集まり、医師に対しては集団休診をやめること、政府に対しては研修医の職場環境を改善することを訴えました。

先月実施された世論調査では、医学部定員拡大への支持は66%で、不支持の25%を大きく上回っています。

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