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シリーズでお送りしている高校野球特集。今回は、夏2連覇を狙う第二シード前橋商業です。
前回大会、13年ぶりに頂点に立った前橋商業。今年、31人の1年生が入部し、総勢88人で日々練習に励んでいます。
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去年、夏の甲子園を経験した選手に加え、春以降、スタメン争いに加わる選手もわいてきました。「一人一役 全員主役」のスローガンのもと、切磋琢磨して夏に向かっています。
「絶対にその人には役割があるので、その役割を最後まで果たすというのはいつも言っていることです。毎日意識の高い練習ができているので最後まで良い形で行けました。」(小池キャプテン)
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チームが強化しているのが「攻撃力」です。春の県大会決勝、健大高崎を相手に1点差で敗れました。「あと1点、どうもぎ取るか」が夏を勝ち抜くカギと捉えています。
「夏は点を取れないと勝てないということで春の関東大会以降、攻撃力をもう少し高めたいということで、メンバーが何人か入れ替わりました。得点パターンを増やして夏の大会でいかに1点ずつ取っていくかをテーマにしていきたい。」(住𠮷監督)
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攻撃のキーマンは1番バッター・庭野涼介です。秋と春の県大会で打率が3割を超えたのはスタメンで唯一。安定した打撃と50メートル5秒9の俊足が持ち味です。
このほか、キャプテン・小池絆や4番バッターを務める米山泰成が打線を引っ張ります。
「長打はあまり狙わず低い打球で足を絡めたバッティングが(自分の)強みだと思っています。上位打線から下位打線まで皆強いスイングができるとても良い打線だと思っているので、後ろに控えている良いバッターに回したい。」(庭野選手)
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そして、エースを務めるのはプロ注目の清水大暉。「野生ボール」と銘打つ最速148キロの力強いストレートで三振の山を築きます。清水のほかに実力のあるピッチャーが脇を固め「投手力」も大きな強みです。
「真っすぐの強さだったりスピードっていうのは誰にも負けない自信があります。米山が求める野生のライオンが追いかけてくるような球を投げられるように頑張ります。去年も良いピッチャーが多かったんですけど今年も全然負けてないと思うので、その部分で自信を持って自分も含めて投げられれば良いなと思っています。」(清水投手)
春の県大会、5試合でエラー2つという数字が物語るように前商伝統の「守りの野球」は今年も健在。自慢の守備に「攻撃力」「投手力」が加わった前橋商業。夏2連覇を狙います。
初戦は13日、渋川工業と市立太田の勝者と対戦します。
「今年の代で必ず甲子園に行くんだという気持ちで意気込みを持ってやっていますので、一戦に集中して戦っていきたいと感じています。」(住𠮷監督)
「もう2連覇しか考えていないので、そこは一戦一戦全力を出して良い形で優勝できたら良いと思います。」(小池キャプテン)