ガスリー、F1イギリスGPのFP1をドゥーハンに託す。PUコンポーネント交換によるグリッド降格ペナルティも

 アルピーヌF1のピエール・ガスリーは、今週末のF1第12戦イギリスGPではふたつのハンデを背負うことになる。ひとつは、テスト兼リザーブドライバーのジャック・ドゥーハンがA524のステアリングを握ってより多くの走行ができるようフリー走行1回目のセッションを譲ることで、もうひとつはグリッドペナルティを受けることだ。これは、今後の数レースで信頼性に関する懸念が生じないように、ガスリーがすでに使用したことのあるパワーユニットのひとつについて、チームがいくつかのコンポーネントを交換することを決めたからだ。

 アルピーヌのイギリスGP公式プレビューで、これらふたつのハンデがあることを明らかにしたのはガスリーだった。

「僕はフリー走行2回目から週末をスタートする。最初のセッションはジャック・ドゥーハンにドライビングを任せるからね。マシンのパワーユニットのコンポーネントを変更するので、グランプリではペナルティを受けることになる。そのため、義務づけられているルーキーによる走行をジャックが完了できるようにするためにも、これは論理的な解決策になる」

 ほぼ完全に新しいパワーユニットを走らせることから、ドゥーハンはFP1で限られた走行時間しか得られない。技術チームの主な目標は、パワーユニットのすべてのパラメータが期待通りに機能していることを確認することなので、ガスリーが通常の週末ほど多くの走行時間を失うことはないだろう。

2024年F1第9戦カナダGPフリー走行1回目 ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)

 それでもなお、ふたつのハンデがあるにもかかわらず、意気揚々とシルバーストンに向かうガスリーは「出走前にフリー走行1回目のフィードバックを見るのが楽しみだ。ペナルティによる後退があっても、週末によいパフォーマンスを発揮できればと思う」と述べている。

 また先週末のオーストリアGPを振り返り、ガスリーは「パフォーマンスはまちまちだった。ポイント獲得のために懸命にプッシュしたが、最終的には10位に甘んじなければならなかった」と認めたが、チーム代表のブルーノ・ファミンと同様に、ガスリーも「もっと多くのことができたと思う」と考えている。

「もっと多くのことを達成できたと思うし、次の機会にそれが実現できるように、あらゆる分野で素晴らしさを追求し続けるつもりだ。レースを振り返ってみると、面白いバトルやホイール・トゥ・ホイールの戦いができた楽しいレースだった。いくつかいい動きはできたが、ダニエル(・リカルド)を抜いて次の順位に上がることはできず、結果的に10位で1ポイントを獲得し、僕にとってはF1でのキャリア通算400ポイント目という結果になった。これは素晴らしいマイルストーンだ」

「来週末にはさらに多くのことが起き、コレクションにもっと多くのことが加わることを期待している。純粋なドライビング感覚という点では、シルバーストンはドライバーにとってカレンダーで最高のサーキットのひとつだ。高速で、いくつかのコーナーではマシンが限界に達する場所なので、ドライビングしていてとても楽しい。オーバーテイクできる場所がたくさんあるので、レースはいつもエキサイティングだ」

2024年F1第11戦オーストリアGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

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