千葉県内熱波、8地点で今年最高気温 熱中症疑い42人搬送 木更津猛暑日36度 涼しい勝浦でも真夏日に

暑さをしのごうと、上総更級公園のジャブジャブ池で水遊びをする子どもたち=4日午後0時15分ごろ、市原市更級

 千葉県内は4日、高気圧に覆われて晴れ、日差しや熱波が強まって気温が上昇し、木更津市で午後1時過ぎに36.0度を観測した。県内では今年2度目の猛暑日(気温35度以上)。木更津を含む観測地点8カ所で今年最も暑かった。「涼しいまち」として知られる勝浦市でも今年初めて気温30度以上の真夏日となった。

 4日は今年初めて千葉県に「熱中症警戒アラート」が出た。県の午後4時までの集計によると、42人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。うち1人が重症。県内は5日も最高気温34度前後の厳しい暑さが続きそうで、気象庁と環境省は熱中症警戒アラートを5日も継続。体を守るため、厳重な警戒が必要になる。

 銚子地方気象台によると、4日に観測地点ごとの今年最高気温を更新したのは、木更津の他に船橋市(34.5度)、君津市(34.5度)、千葉市中央区(34.2度)、館山市(33.9度)、横芝光町(32.9度)、銚子市(31.3度)、勝浦市(30.3度)。県内15カ所の観測地点が全て30度以上になった。

 県内で猛暑日となったのは6月24日の市原市牛久(36.4度)以来。市原市牛久は4日も34.6度で猛暑日に迫った。

 県によると、熱中症症状で重症の1人は、市原市消防局が搬送。屋外にいたという。搬送者は県内各地で相次ぎ、3週間未満の入院が必要な中等症も15人。県はエアコンの利用や水分・塩分の補給といった対策の徹底を呼びかけている。

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