暑さが厳しくなる季節の建設現場の熱中症対策は ダム工事現場では「熱中症対策車」が 秋田・東成瀬村

秋田朝日放送

暑さが厳しい季節に入り、建設現場では作業中の事故を防ぐための対策を行っています。秋田県東成瀬村の成瀬ダム工事現場では「熱中症対策車」も一役買っています。

全国安全週間の取り組みの一環として秋田労働局などが2日に東成瀬村の成瀬ダム建設現場で建設現場合同パトロールを行いました。

成瀬ダムの工事現場は工事の自動化が進んでいて、自動で動く最先端の自動ダンプトラックなど自動化された建設機械が稼働しています。ただ、自動化されていてもそこには人の力が必要です。暑さが厳しくなる中で特に注意が必要な熱中症対策では、現場独自の取り組みとして毎日2回各作業現場を周っている熱中症対策車が紹介されました。スポーツ飲料やお茶、塩飴や梅などを積んでいて、猛暑の中でも作業の途中に水分と塩分をしっかり補給できます。2018年から続いていて、5月から9月の間作業現場を巡回します。

秋田労働局によりますと、県内の2023年1年間の労働災害による死亡者数は14人で、そのうち4人が熱中症です。建設業では2人が含まれています。ダムの建設工事は7年目に突入し、作業は終盤ですが、2026年度の完成予定が残業規制による働き方の変更などで1年ずれ込む見通しです。工事を進める鹿島は作業員の安全管理を徹底した上で、ダムの完成を目指します。

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