【日本人選手の月間通信簿 6月 打者編】「ミスター・ジューン」が今年も本領発揮!

日本人選手は6月にどのような活躍を見せてくれたのか、それぞれの選手の成績を振り返り、独断と偏見で通信簿としてA~Eの5段階で評価をしてみた。まずは4人の打者から。「6月男」の大谷は? 鈴木は完全復活なるか? そして、故障から復帰した吉田の6月の評価は?

シーズンMVPを受賞した2021年と2023年は、ともに6・7月と2ヶ月連続で月間MVPを受賞した大谷翔平。なかでも6月は2021年が打率.309、13本塁打、2023年は打率.394、15本塁打を記録したことから「ミスター・ジューン(=6月男)」の異名も持つ。

大谷翔平(ドジャース) GRADE:A
打率.293 本塁打12 打点24 盗塁3 OPS.1.110

6月に入り、5試合連続出塁するも本塁打は1本、その間の打率も.238と低迷していたが、11日のレンジャーズ戦で今季16号を放つと、そこから「ミスター・ジューン」の本領が発揮された。

残りの17試合は本塁打10、打率.333、OPS1.333と無双状態に入った。その間、16日から26日まで球団記録となる10試合連続打点。同僚のムーキー・ベッツが死球で左手を骨折し、1番に入ると、2試合連続先頭打者アーチもマークするなど誰も止められない状態に。

17日から23日の1週間は、6試合で4本塁打、11打点、打率.458、OPS1.650を記録し、通算9度目の週間MVPを受賞。18日のロッキーズ戦では、今季メジャー最長となる飛距離476フィート(約145メートル)の特大弾も飛び出した。

鈴木誠也(カブス) GRADE:C
打率.258 本塁打5 打点12 盗塁5 OPS.850

6月1日のレッズ戦、0対4とリードされた2回裏にメジャー移籍後初のグランドスラムを放ち同点に。しかし、その直前の2回表に二死満塁から鈴木は痛恨のエラーを犯した。

鈴木の6月はまさに表裏一体。22日には10試合連続出塁、28日には日本人右打者初となる「デビューから3年連続2ケタ本塁打」を達成したが、トータルでは少々物足りない数値に終わったため、評価はC止まりとした。

吉田正尚(レッドソックス)GRADE:D
打率.200 本塁打0 打点2 盗塁0 OPS.533

6月11日に左手親指付け根痛から復帰した吉田だが、復帰5戦目の16日には右手に死球を受け、翌日の1試合を欠場するなど、復帰後9試合は本塁打0、打率も.118と落ち込んだ。

23日のレッズ戦はスタメンを外れ、出場機会もなし。24日のブルージェイズ戦で3試合ぶりに安打を放つと、11試合ぶりのマルチ安打も記録。28日まで3試合連続安打とし、30日にもマルチ安打をマークしたが、復調にはまだ時間が掛かりそうだ。

ラーズ・ヌートバー(カージナルス)出場なし

キャンプで肋骨を骨折して出遅れ、4月12日に開幕を迎えたヌートバー。徐々に復調の兆しが見えてきたが、5月29日のレッズ戦でスイングした際に左脇腹に痛みを感じ、再びIL入りが発表された。すでにマイナーでリハビリ出場を開始しており、来週中には復帰の見込みだ。

月間MVP受賞は逃したが、月間のベストナインにあたる「チーム・オブ・ザ・マンス」の指名打者部門で選出されるなど「6月男」ぶりを発揮した大谷。それとは対照的に波に乗れない鈴木と吉田。まもなく復帰するヌートバーを加え、4人の打者が揃う7月はどんなプレーを見せてくれるのか。日本人打者の活躍に期待しよう。

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