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実際に起きた有名な殺人事件をもとにしたFODオリジナルドラマ『REAL 恋愛殺人捜査班』(7月5日配信スタート)に、野村周平さんと塩野瑛久さんが主演します。
【写真11枚】本格的な共演は初ながら、写真撮影では息の合ったポージングを披露
舞台となるのは、警視庁に設けられた「恋愛感情のもつれによる犯罪特別対策班」という、男女の恋愛のもつれがきっかけで起きた殺人事件を扱う特殊な捜査部門。
そこに配属された主人公の大儀見壮真(おおぎみ・そうま/野村)は真面目で不器用。恋愛とは縁遠そうな雰囲気ながら、上司にひそかに恋心を抱き、時にはストーカーになってしまうという刑事です。
もう一人の主人公・夢川幹也(ゆめかわ・みきや/塩野)は、悪気なく女性に手を出す容姿端麗な刑事。自称・恋愛マスターで多くの女性と交際経験があり、自由に恋愛を楽しんでいます。
めざましmediaでは、バディを演じる野村さんと塩野さんにインタビュー。お互いの印象や撮影現場で目撃した“REALな姿”を聞きました。
<野村周平&塩野瑛久 インタビュー> <野村周平&塩野瑛久 インタビュー>
――まずは、本作のコンセプトについての感想から聞かせてください。
野村:ゆくゆくは海外配信も視野に入れていると聞いて、「本当かな?」と思いながら(笑)。でも、実際に起きた殺人事件をもとにしたというのは面白いなと思いました。
塩野 大儀見と夢川のキャラクター性がどうなるのか、そして、周平くんがどんなふうに役を作っていくのかを考えながら、楽しみな気持ちで撮影に臨みました。
刑事役に関しては、僕はこれまで“手錠をかけられる側”を散々やってきて、捕まえる側が初めてだったので、演じながら「そうか、(事件の謎解きや経緯の説明など)いろいろやるんだよな」というのを改めて感じました。
――恋愛のもつれがきっかけで起きた殺人事件に特化している点も目新しい部分ですね。
野村:「こういう捜査班が実際に存在するのかも」と考えたら面白いですよね。
塩野:サブタイトルに「恋愛殺人捜査班」とあるので、もっとライトな感じになるのかと思いきや、ドロッとした部分もあって、意外とダークな作品だなという印象です。
野村:僕もライトな事件しか登場しないんだろうなと思っていたら、ちゃんと“泥沼”で。1、2話でいうと、2話は回想シーンが間に入る程度で、ほぼ大儀見の語りで構成されていたので、台本を見たときにイヤだなと思いました(笑)。結果「こんなにしゃべるか!」くらいしゃべりましたね。
――バディを演じるにあたり、二人で話し合ったことはありますか?
塩野:話し合ったことは特にないですね。
野村:いきなりラストシーンから撮り始めたからね。良好な関係でのバディではないので、気を使うことなく自然に入っていけました。
塩野:一緒に日光を浴びながら「気持ちいいね」みたいな会話をして(笑)。
塩野瑛久 自称・恋愛マスターは「イケメンオーラを過剰に出さないように」 塩野瑛久 自称・恋愛マスターは「イケメンオーラを過剰に出さないように」
――どんなふうに役作りをしていったのか、過程を聞かせてください。
塩野:僕は台本を読んで感じた大儀見の雰囲気と、周平くんがもってきた大儀見の雰囲気がいい意味ですごく違っていて、それに合わせて夢川のキャラを作っていった感じです。
周平くんって強そうじゃないですか。体つきもそうだし、刑事役としての説得力もある。準備稿ではもっとひ弱でナヨナヨした描かれ方だったのに、撮影に入る段階では威圧感のある人物に仕上がっていて、「そうきたか」と感じました。
野村:ナヨナヨしていて気持ち悪さがあると「この人、何かやらかしそう…」ってなるじゃないですか。それはイヤだったので、(演じるうえでも)あえてちょっと屈強な雰囲気を心がけました。
塩野:衣装合わせのときに周平くんは「もっと気持ち悪い口調にしたほうがいいのか?」や、「束ねた髪を下ろして不潔っぽくしたほうがいいのか?」という提案をしていましたよ。
野村:俺、もう忘れてる(笑)。ありがとう。見た目でどういう人物かある程度伝わるだろうから、見た目って大事ですよね。
塩野:この作品は大きな波があるわけではなく、淡々と捜査をしていく物語。二人のビジュアルやキャラクター性が重要だと思いましたし、完成した映像を見たら絵になるコンビに仕上がっていて、さらに、ちゃんと地に足がついた状態でストーリーが進行していくところがよかったです。
夢川のビジュアルは、衣装さんから「サスペンダーを着けたいけど、(プロデューサーや監督から)ダメと言われそう」と話があって、「多分、OKが出るから着けちゃいましょう。僕は好きですよ」とその格好で出ていったら皆さんの反応もよく、「よし、来たな」と。
モテ男というのもイケメンオーラを過剰に出すより、作り込みすぎないほうがいいと思ったので、視聴者の皆さんが違和感をもたない程度にナチュラルでいることを意識しました。
塩野瑛久が野村周平の名言を紹介「テストはサービスショット」 塩野瑛久が野村周平の名言を紹介「テストはサービスショット」
――過去に共演はあったものの、がっつりお芝居のやりとりをするは初めてだそうですが、共演の前後で印象が変わった点などはありましたか?
塩野:ギャップがないといえばないし、あるといえばある。「まんまだな」という不思議な感覚でした(笑)。周平くんって、まったく取り繕わないんですよ。
印象的だったのは、現場でスタッフさんやキャストの士気を上げようとする気遣い。意図してやっているのかわかりませんが、皆が肩の力を抜いて作品に臨めるような立ち振る舞いをしていて、さすがだなって思いました。
野村:暇だから騒いでいただけだよ。
塩野:ちょっとトゲのある発言をするんですけど、それがまったく嫌味にならないところが、僕にはできない部分なので感心しました。
野村:現場で感じたのは、塩野くんってめちゃめちゃアドリブが下手なんですよ(笑)。俺も人のことは言えないけれど、「今の面白くないよ」みたいにツッコむと、さらにダメになっていって、そこがまた可愛かった(笑)。
塩野:「この現場において」です(笑)!余裕がなかったので(苦笑)。
野村:エキストラの女性のほうが上手かったね。
塩野:いい返しをしていましたよね。それに対して僕はまったくできないという…。
野村:「塩野くん、疲れてるんだなぁ」って感じたよ。魔の4日間を過ごしていたからね。
塩野:対策班のオフィスに4日間、朝から晩まで缶詰めになって。
野村:説明ゼリフのオンパレード(笑)。
塩野:ハハハ(笑)。いろんな容疑者や事件関係者の名前が登場するので、誰が誰だかわからなくなってしまいました(苦笑)。
――野村さんからアドリブを仕掛けることも?
塩野:めちゃめちゃありました。本番より、テストのほうが自由にやっていましたよね。
野村:テストは自分の士気を上げるための場だから。テストはふざけて、本番はちゃんとやるという。
塩野:周平くんの「テストはサービスショットだ」というのは名言でしたね(笑)。
野村周平「殺した側が悪いのか、殺された側が悪いのか」を考えながら芝居 野村周平「殺した側が悪いのか、殺された側が悪いのか」を考えながら芝居
――それぞれ演じる役柄に共感する部分があれば聞かせてください。
野村:う~ん。この質問が一番難しいんですよね。基本的に共感するところはないんですよ。大儀見って真面目な役かと思ったら、ちょっと気持ち悪い過去があって、「共感できる」と答えたら、ストーカー行為を認めるみたいにもなるので。
実際の僕と塩野くんの性格からいうと、配役を逆にするという考えもあったかもしれませんが、それだと「まんま」になっちゃう(笑)。僕はあえて大儀見をやってみて良かったと思います。
塩野:周平くんの言う通りで、僕はどちらかというと大儀見派。だからこそ、真逆の役柄を演じる面白さがあるんだろうなと思いました。
――加害者と被害者、それぞれの“正義”があって事件に至りますが、感情移入するような人物はいましたか?
塩野:共感できるのは、しいてあげるなら夢川ぐらいで、他の登場人物にはまったく共感できなかったです。
野村:「共感できる」と言ってしまったら、犯罪を起こす可能性にもなるから「YES」とは答えづらいよね(苦笑)。どの事件も殺した側が悪いのか、殺された側が悪いのか、みたいなことを考えながら演じていましたね。
塩野:1話の冒頭もかなり衝撃的ですよね。ホラー作品が始まったのかと思いました。
野村:俺たちはいつ登場するんだろうっていう…。
塩野:さらっと出てきました(笑)。
大儀見や夢川と一緒に「恋愛のもつれを推理、考察しながら見てほしい」 大儀見や夢川と一緒に「恋愛のもつれを推理、考察しながら見てほしい」
――刑事ドラマでは取り調べのシーンが多く登場しますが、人の話を聞き出すのは得意なほうですか?
野村:うまく誘導して何かを聞き出そうとするのは、(メディアの)皆さんのお仕事ですよね。俺のほうから聞き出そうとすることはないかな。
塩野:僕は誰かと仲良くなるためとか、コミュニケーションをとるために頑張って話題をふることはありますよ。頑張るけど、うまく聞き出すことはあまりできていません…。
――タイトルにちなんで、それぞれの“REALな姿”について聞かせてください。
野村:塩野くんって、翌日に長ゼリフの収録が控えていると、夜、なかなか眠れないと言っていたことがあったよね?
塩野:ありました。
野村:俺はそういうときでもすぐに寝たいタイプだから、夜9時ごろにはベッドに入って、セリフが入っているのかいないのか、よくわからないテンションで現場に行くことがあるんだけど、塩野くんが「セリフが入らなかったから眠れなくて」と話しているのを聞いて、真面目だなぁと思ったよ。
塩野:僕はどちらかというと大儀見みたいにちゃんと準備したいタイプで、と言いつつ、すごくしっかりしているわけではなく、ざっくりした部分もありますが。セリフ覚えも早いほうではないので、きちんと頭に入れてから現場に入りたい派なんです。そういえば周平くんは、現場に毎日お菓子を差し入れしてくれました。
野村:フフフ(笑)。
――具体的にどんなものだったんですか?
野村:誰もが好きそうなものです。
塩野:個包装されていて食べやすく、しょっぱいものから甘いものまでいろいろと。
野村:現場にお茶場(飲み物やお菓子が置かれたスペース)がなかったんだよね(笑)。
――最後に作品の見どころを聞かせてください。
野村:この『REAL 恋愛殺人捜査班』は刑事ドラマとしての面白さがありながら、恋愛のもつれもいい感じにダークで、タイトルの通り、すごくリアル。
演じている僕たちも楽しくやらせていただいたので、視聴者の皆さんも大儀見や夢川と一緒に「犯人は誰なんだろう?」と推理、考察しながら見てほしいです。
塩野:実際の事件をもとにした物語なので、身近でも起こりそうだなとか、こんなことが本当に起きたんだ、などと考えながら見ていただければ、より楽しめるのではないでしょうか。そして、その事件に隠された真実や、ドラマチックな部分に注目して見ていただきたいです。
撮影:山越 隼
スタイリング:清水奈緒美<野村周平>、山本隆司(style³)<塩野瑛久>
ヘアメイク:矢口憲一<野村周平>、磯野亜加梨<塩野瑛久>
<作品概要> <作品概要>
『REAL 恋愛殺人捜査班』
配信:7月5日(金)20時~FODにて第1話、第2話配信スタート(第1話無料)
毎週金曜20時~最新話配信
※配信日時は、予告なく変更される場合があります。
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/drama_real/
配信ページ:https://fod.fujitv.co.jp/title/70sh/
公式Instagram:https://www.instagram.com/real_fod_drama/