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訃報です。
県山岳協会の副会長で、長年、高校の山岳部で指導してきた大西浩さんが、パキスタンにある7000メートル級の山の下山中に滑落し、亡くなったことが分かりました。64歳でした。
2017年
大西浩さん
足が、足がダメだよ、足が上がってないとダメだよ、足を上げておかないと」「こうもって、こういうふうに使う」
登山用具の使い方を熱心に教える、大西浩さん。
7年前、高校山岳部への密着取材で見せた姿です。
大西さんはパキスタン北部カラコルム山脈にある、7000メートル級のスパンティーク峰に登頂を果たしましたが、今月2日の下山中に、氷河の割れ目=クレバスに滑落しました。
翌日、捜索隊が遺体を発見したということです。
突然の訃報に、山岳部の教え子は…。
教え子・北村悠太さん
「本当に驚きまして、もうなんか今、現状がよく分かっていない状態です。子どもの目線に立っていろいろ教えてくださる先生で、山の楽しさだったり、時には厳しいことだったりも。関わった生徒たちで大西会っていうのをつくってまして、その団体が今60人くらい集まっているんですけど、そこで年に2回は集まろう、1回は登山をしようっていう。本当に残念な気持ちでいっぱいです」
高校時代から付き合いがある山岳関係者は、強い喪失感にさいなまれています。
傘木さん
「若い2人に経験を積んでもらいたいというのはね。大西さんは本当、自分の(登)山だけじゃなくて、後継者とかそういう人たちを育てるっていう。もっと言えば、長野県だけじゃなくて全国的にも高校の山岳関係者に知らない方はいないっていうぐらい。これからまだ力を発揮してもらわないといけない人だったなと思います」
大西さんは生前、山岳指導を続ける理由をこう語っていました。
大西さん
「長野県っていう中でね、こんなに素晴らしい自然の大遊園地を持っていますので、そこを楽しめるような環境をこれからも作っていきたいなと思っていますけど」