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台湾・エバー航空が運航する青森-台北(桃園)線の国際定期便が10月29日に再開することが分かった。青森県が4日発表した。運航日は火、木、土曜で、週3往復する。同路線は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年2月から運休しており、約4年8カ月ぶりの路線復活となる。
再開するのは10月29日から25年3月29日までの冬季ダイヤで、各曜日とも台北発午前10時-青森着午後2時半と青森発午後3時半-台北着午後7時(時刻はいずれも現地時間)。機材はエアバスA321(184席)を使う。
エバー航空日本支社の担当者は「路線の需要や、青森空港の受け入れ態勢などの条件が整った」と説明。冬季ダイヤの開始に合わせて、再開時期を設定したとした。
宮下宗一郎知事は東京都内での取材に対し、台北線の定期便再開が青森県の課題である冬季観光の振興につながるとし「コロナ禍後の本県の景気、経済が浮揚する大きなきっかけになってくれれば」と語った。
観光庁の統計によると、青森県の外国人延べ宿泊者数(従業員10人以上の施設対象)は1~4月の累計で11万3130人。国・地域別では台湾が3万3050人で最も多く、全体の約3割を占める。
県観光国際交流機構の秋田佳紀専務理事は「インバウンド(訪日客)の中心である台湾からの観光客がさらに増えれば、観光振興の効果は大きい。客層が団体旅行から個人旅行主体にシフトしており、地域全体で受け入れ態勢をつくっていきたい」と話した。
青森-台北線は19年7月に就航。20年2月の運休直前は週5往復運航していた。19年の搭乗者数は約2万3千人、20年は約1万人。
エバー航空は定期便再開を目指し、23年4月、同10~11月、24年1~2月の計3回、同路線のチャーター便を運航し、路線を周知するなどしていた。青森県の国際線では、韓国の大韓航空が1月に青森-ソウル(仁川)線の運航を再開している。