スーパー定期に500万円を5年年利0.3%に預けて、1年過ぎて経過をみたら普通預金が12円。1万5000円が入金されてないのはなぜ?

老後の不安から、お金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。今回は、定期預金の利息についてです。

お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。 今回は、定期預金の利息についてです。

Q:スーパー定期にインターネットで500万円を5年年利0.3%に預けて、1年過ぎて経過をみたら普通預金が12円でした。1万5000円が入金されてないのはなぜ

「スーパー定期にインターネットで500万円を5年年利0.3%に預けて、1年過ぎて経過をみたら普通預金が12円でした。定期預金利息の1万5000円が入金されてないのはなぜでしょうか。なぜ12円なのかお尋ねします」(マサコさん)

A:普通預金の残高が0円でなかった期間が何日かあった可能性があり、単純に普通預金の利息が12円ついたのでは。定期預金の利息は満期時にもらえます。5年もののスーパー定期の利息は5年後に約6万円弱が受け取れます

スーパー定期預金は金利が固定されているため、必ず約束された金利が支払われることになります。もし、自分が思い描いていた利息額と違っている場合は、どのようなことが考えられるのでしょうか? スーパー定期の5年定期に年利0.3%で500万円預け入れたにもかかわらず、1年後に普通預金に12円入金されていたら、どういうこと?と思いますよね。でも、このようなことはよくあることなのです。

5年もののスーパー定期の利息が受け取れるのは5年後

普通預金に入金されていた利息が12円の理由は、単純に普通預金の利息が12円ついたということなのです。普通預金は日割りで計算されます。 相談者「マサコ」さんの場合、もしかしたら普通預金に何も入金されていない状態だったかもしれませんが、500万円のスーパー定期を作るために、一定期間、500万円を普通預金に入金していたのではありませんか? その他にも普通預金の残高が0円でなかった期間が何日かあったと予想されます。 普通預金の利息は、毎年、一定の期日に日割りで計算して入金される仕組みになっていますので、その分の利息が入金されたということなのです。5年もののスーパー定期の利息ではありませんので安心してください。おそらく、「マサコ」さんが預け入れた5年もののスーパー定期の利息が受け取れるのは5年後になります。ぜひ金融機関に確認してみてください。

利息から税金が引かれるため、受取利息は減ってしまう

定期預金の利息がもらえるタイミングは、商品によって異なります。つまり5年後には税引き後の利息額がもらえます。税率は20.315%となっており、その分の金額1万5000円が利息から差し引かれます。そのため、5年後に受け取れる利息額は、6万円弱になります。 なお、定期預金で満期時に自動継続するタイプのものでは、利息分が普通預金に入金される元金継続タイプのものと、利息分を含めて継続される元利継続タイプのものがあります。自動継続をする場合は、どちらのタイプの定期預金なのか、あらかじめ確認しておくと安心です。 文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー) 金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。 (文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))

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