「公立北部医療センター」整備費高騰 当初計画より165億円増える 2028年開業後も資金不足のおそれ

2028年度の開業を目指している公立沖縄北部医療センターについて、整備費用が当初計画より165億円高騰し、444億円かかる見通しが示されました。

「公立沖縄北部医療センター」は、県立北部病院と北部地区医師会病院を統合し、2028年度の開業を目指す総合病院で、国や県が整備費を支援しています。

4日、北部の市町村長や各病院長などが参加して整備協議会が開かれ、概算の整備費用を444億5000万円と上方修正したことが報告されました。

整備費は、2021年度に基本計画を定めた際の概算額、279億円から165億円あまり高騰したことになります。

医療機器の価格や建築単価が高騰しているほか、設計中の地盤調査で地中50メートルを超える深さまで杭を打つ必要性が判明したことから、対策費用がかさむということです。

このため整備協議会では国が3分の2、県が2分の1を負担する基金を来年度までに128億円積み立てて高騰した整備費用を確保する計画ですが、それでも開業10年後に3億円あまりの資金不足が生じる見通しです。

県は今後、整備費の圧縮と基金の増額などの財源確保に一層努めたいとの考えを
示しました。

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